エンドウ豆はエジプト時代から食べられていました。
スナップエンドウは、サヤと実が食べれるように品種改良されて、サラダなどで日本の食卓にも並ぶようになりました。
スナップエンドウは、ビタミンC・A・B1がおおくミネラル分が豊富な緑黄色野菜です。
そんなスナップエンドウの栽培ですが、越冬の方法や支柱の立て方をまちがえてしまうと成長がわるくなり、栄養タップリの実とサヤになりません。
しかし、ある対策をおこなえば、栄養たっぷりの豆に育ち、初心者のあなたでも上手にスナップエンドウを作ることができますので紹介していきますね。
そこで、スナップエンドウの育て方と栽培のコツを
- スナップエンドウの栽培の特徴
- 越冬時の注意点
- ワラを使った支柱の立て方
- おすすめの品種
- 種まき~収穫までのポイント
にわけて、説明していきたいと思います。
年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね^^
スナップエンドウの栽培の特徴とコツ
スナップエンドウの栽培の特徴
スナップエンドウの栽培の特徴とコツをつかめば、初心者でも簡単に作ることができますよ♪
栽培難易度:★★★☆☆
分類:マメ科
種まき時期:10月上旬~11月中旬
収穫時期:5月上旬~6月中旬
発芽適温:20℃前後
生育適温:15~20℃
好適土壌pH:6.5~7.0
連作障害:連作不可。3~4年あけましょう。
【栽培のコツ①】越冬時の株のサイズに気をつけよう!
スナップエンドウは、秋から冬にかけて種をまいて春に収穫します。
そのため、冬の1番さむい時期を畑で越冬しなければいけません。
スナップエンドウは、本葉が3~4枚のころが1番寒さに強くなります。
本葉3~4枚より大きく育ってしまうと、寒さによわくなり春にかけて成長がわるくなります。
厳寒時期に苗の本葉が3~4枚になるように、種まき時期に注意しましょう。
【栽培のコツ②】誘引はネットではなく藁(わら)を使うと片付けが簡単!
スナップエンドウは、1mくらいの高さまで蔓(ツル)をからませながら伸びます。
通常は、このツルをキュウリ栽培でも使用するネットで誘引して栽培します。
しかし、ネットを使用すると枯れた後のツルの片付けがとても大変な作業となります。
そこで、誘引をネットの代わりに、ワラを使えばまとめて片付けが簡単にできます。
この方法については、「育て方と栽培のポイント」で紹介しますね。
スナップエンドウのおすすめの種まき時期は、10月中旬~11月下旬
栽培地によって、ことなります。
寒冷地は、寒さで苗がかれてしまう可能性がありますので、春まきをおススメします。
- 寒冷地(東北等) : 3月中旬~7月下旬
- 中間地(関東等) : 10月中旬~3月中旬
- 温暖地(四国・九州等): 11月上旬~11月下旬
スナップエンドウのおすすめの品種は、グルメ、ジャッキー、甘いエンドウ
グルメ
サヤが歯切れがよくて、肉厚で甘みが強い品種です。
枝は少なめですが、育ちがよくサヤがかたくならないのが特徴です。
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ジャッキー
サヤが肉厚でジューシーで、甘くて歯切れがよい品種です。
育ちがよくて、枝からたくさんサヤがとれるのが特徴です。
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甘いエンドウ
スナップエンドウですが、エンドウのように膨らんで収穫します。
つるなしタイプなので、誘引せずに簡単に作ることができます。
厚みのある皮がとても甘くて美味しいです!
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スナップエンドウの育て方と栽培のポイント
手順1.連作をさけて、土作り!
スナップエンドウは、連作をきらいます。
3~4年ほど、マメ類を栽培しない場所を選びましょう。
酸性のつよい土だと成長がわるくなりますので、苦土石灰を多めにほどこしましょう。
- 種まき2週間前に、苦土石灰を1㎡あたり120gまき、深さ30cmくらいまで土をよくたがやします。
- 種まき1週間前に、1㎡あたり堆肥2kgと化成肥料50gを入れ、土とよく混ぜます。
- 幅100cm、高さ10cmほどの畝(うね)をたてて、ポリマルチをしきます。
・pHメーターとは?
土に差し込んで酸度が測れる機材です。
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・銀線入りマルチとは?
銀線入りマルチは、透明や黒のマルチに銀色の線が入っていて、アブラムシなどの防虫効果があります。
いずれも園芸店やインターネットでも販売されています。
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手順2.1穴に4~5粒で、種をまこう!
種まきは時期に注意してください。
早くまいてしまうと、越冬しにくくなります。
スナップエンドウは、1つの畝に2列植え付ける2条まきをおこないます。
- 列間60cm、株間30cmで植え穴をあけます。この時、カッターで十字に切れ込みを入れるか、市販の穴あけ機を使用します。
- 深さ2cmの植え穴をほります。
- 植え穴に、種を4~5粒まきます。
- 種の3倍くらいの土をかけて、手で土をおさえておきます。
・マルチ穴あけ機とは?
マルチ穴あけ機は、刃先がギザギザしていて、マルチに押し当てると丸くマルチが破り取られてキレイな植え穴ができます。
スコップで穴をあけても良いですが、植え穴が狭いと日光を遮って発芽しなかったりすることがあるので、初心者の方はマルチ穴あけ機を使うのをおすすめします!
園芸店やホームセンターで販売されています。
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手順3.水やりは自然の雨でOK
スナップエンドウは、自然の雨で大丈夫です。
春になったら、土が乾いた時だけタップリと水をあげる程度にしましょう。
手順4.不織布をかけて水をまこう
種まきがおわったら、畝全体に不織布をかけて水をたっぷりあげます。
鳥よけ・虫よけ・秋の乾燥から守るため、かならずおこないましょう。
手順5.本葉が3~4枚になったら間引きます
本葉が3~4枚になったら、間引きをおこないます。
生育のよくないものや、病気の疑いのあるものを間引きましょう。
1つの穴に、苗が3本の状態にします。
手順6.防寒対策に防虫ネットのトンネルをしよう
間引きが終わったら、不織布をはずして防虫ネットをトンネル状に設置して越冬の準備に入ります。
スナップエンドウは、本葉が3~4枚になったころが1番寒さにつよくなります。
しかし、春からグングン育ってもらうために、この対策もおこないましょう。
ネットと土の間に、すきまが出来ないようにしてください。
手順7.さらなる防寒対策をしよう!
冬の寒さから苗を守るため、北側に不織布や寒冷紗をかけておきます。
手順8.寒さがゆるんできたら、追肥をします
春先に、寒さがゆるんできたら追肥をおこないます。
化成肥料を1㎡あたり30gの追肥をおこないます。
マルチの穴から手を入れて、できるだけ株から離れたところに均等にまいてください。
手順9.ネットのかわりにワラで誘引する
スナップエンドウの蔓(ツル)の先端が、防虫ネットにあたるようになったら防虫ネットのトンネルを外します。
これから、グングン伸びていきますのでワラを使って誘引する必要があります。
- 株と株の間と畝の端に支柱をたてていきます。
- 20cm間隔くらいに、水平にヒモをはります。
- ワラを束ねて、横にはったヒモからたらします。
- このとき、ワラは蔓がからみやすい場所に設置します
これで、ツルがワラをつたって伸びていきます。
・ワラとは?
稲や麦の茎を干したもので、良く敷きワラとして使われることが多いです。
ご近所にお米を作っている方がいれば、分けてもらいましょう。
どうしても手に入らない場合は、インターネットでも販売されています。
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スナップエンドウの収穫時期と収穫方法
スナップエンドウの収穫時期
栽培地によって、ことなります。
- 寒冷地(東北等) : 6月上旬~10月中旬
- 中間地(関東等) : 4月中旬~7月上旬
- 温暖地(四国・九州等): 3月下旬~5月下旬
開花から2週間が収穫のサイン
開花してから、10~15日ほどたてば、中のマメが大きくなってきます。
莢(サヤ)が十分ふくらんだら収穫しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「スナップエンドウ(つるあり)の育て方!肥料や摘心と支柱の立て方などの栽培のコツを紹介」を紹介してきました。
種まきの注意点やワラを使った支柱の立て方をしっかりとおこなえば、ふっくらとしたふくらみのあるそら豆が栽培ができますよ。
【種まき時期】
栽培地によってかわります。
寒冷地は、春まきをおすすめします。
- 寒冷地(東北等) : 3月中旬~7月下旬
- 中間地(関東等) : 10月中旬~3月中旬
- 温暖地(四国・九州等): 11月上旬~11月下旬
【土作り】
3~4年ほどマメを栽培していない場所を選びましょう。
肥料は少なめにしましょう。
【種まき】
2条まきで、1つの穴に4~5粒まきます。
【防寒・防虫対策】
植え付け直後は、不織布を畝全体にしきます。
そのあと、防虫ネットをトンネルかけします。
冬の期間は、北側に不織布をかけておきます。
苗が防虫ネットにかかったら外します。
【水やり】
自然の雨でOKです。
春になったら土が乾いたら、タップリあげます。
【間引き】
本葉が3枚になったら、1つの穴に3本のこします。
苗の間引きはこの1回だけです。
【追肥】
春先の寒さがゆるんできたら追肥をします。
マルチの穴から、株からできるだけ離してほどこします。
【支柱】
蔓が防虫ネットにつかえるようになったら外します。
畝全体を囲むように支柱をたてて20cm間隔で紐を結びます。
蔓がからみやすいように、ワラを束ねて横に張ったヒモにかけます。
【収穫時期】
栽培地によって、ことなります。
- 寒冷地(東北等) : 6月上旬~10月中旬
- 中間地(関東等) : 4月中旬~7月上旬
- 温暖地(四国・九州等): 3月下旬~5月下旬
【収穫】
開花から2週間前後が目安です。
中のマメが大きくなり、サヤが十分にふくらんだら収穫のサインです。
プチっと引き抜きましょう。