野菜の育て方

オクラの育て方!種まき時期・苗作り・わき芽・支柱・水やりのコツと密植栽培の仕方を紹介

オクラは夏バテを予防する効果があり、夏には欠かせない野菜の一つです。

ことさん
ことさん
 暑い夏で食欲がなくても、オクラ茹でて輪切りにし、ポン酢をかければつるっと食べれます♪また、1本のまま焼いてカレーにトッピングして夏野菜カレーも最高ですよ^^ 

そんなオクラの育て方ですが、栽培のコツさえ分かれば初心者のあなたでも簡単に栽培できますよ!

上手に管理して、秋になる頃まで長期的に収穫を楽しみましょう♪

では早速、 オクラの育て方と栽培のコツ

  • 栽培時期
  • 土作りや連作障害について
  • おすすめの品種と種まきの仕方
  • 苗の育て方と植え付け方法
  • 植え付け~収穫までの作業のポイント

にわけて説明していきたいと思います。

またオクラは成長が早く、すぐ固くなってしまいますが、その対象法として密植栽培の仕方についても紹介していきます!

年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね^^

毎日オクラを食べて、暑い夏をのりきりましょう♪

オクラの栽培の特徴とコツ

オクラの栽培の特徴とコツをつかめば、初心者でも簡単に作ることができますよ♪

オクラの栽培の特徴
  • 栽培難易度:★★☆☆☆
  • 分類:アオイ科(ハイビスカスの仲間)
  • 種まき時期:4月~6月
  • 収穫時期:6月~9月
  • 発芽適温:25~30℃
  • 生育適温:20~30℃
  • 好適土壌pH:6.0~6.5(弱酸性)
  • 連作障害:あり。1年同じところでは栽培できない。

オクラはアフリカ原産の野菜で、高温と強い日差しを好みます。

ことさん
ことさん
オクラは日本では夏野菜のイメージが強いと思いますが、アフリカや熱帯では多年草で、何年も繰り返し果実をつけるんですよ~!日本では冬を越せないので一年草なんです。

ゆえに寒さに弱く、10以下で栽培すると低温障害をおこしてしまうので、早まきはやめましょう!

栽培方法のコツとしては、

長く収穫するために、4月中はポットで苗を育成し、気温が十分に上がったらすぐに植え付けられるように準備しておきます。

オクラは肥料をよく吸収する野菜です。

元肥が多いと実つきが悪くなりますが、収穫が始まると肥料不足になるので2週間に1回追肥します。

また、オクラは初期の成長はゆっくりですが、一度開花し実がなると成長が早くなり、毎日のように収穫できるようになります。

採り遅れると実が固くなり、食べれなくなるので、こまめに収穫するようにします。

4~5株ずつ密集させて植えることで、オクラの成長を遅らせ、すぐに実が固くならないようにする密集栽培がおすすめです!

その場合、1枚1枚の葉に良く日光が当たるように、下葉をこまめにかいていきましょう。風通しも良くなり、病害虫の発生が少なくなります。

  • 気温が低い4月は、ポットに種をまき温度が上がってから植え付ける。
  • 元肥は少なく、収穫が始まったら2週間に1回のペースで追肥する。
  • 実が固くならないように、4~5株を一緒に植える密集栽培がおすすめ!
  • 実入りをよくするために、収穫の度に下葉をかいて、日当たりや風通しを良くしておきましょう。

オクラの栽培時期

オクラの栽培時期は、次の栽培カレンダーを参考にしてください。

オクラの栽培時期カレンダー

※品種によって栽培時期が異なりますので、実際に植える種袋に記載された栽培時期をご確認ください。

種まき時期

種蒔き時期は、一般的に 4月の中旬~6月の上旬です。

  • 冷涼地・・・4月の下旬~6月の中旬
  • 温暖地・・・4月の上旬~5月の下旬

と種まきが可能です。

オクラは寒さに弱く、10℃以下で栽培すると低温障害を起こす可能性があります。

なので、種まきは4月以降、十分に気温が上がってからまきましょう。

ことさん
ことさん
タネをポットにまいて気温が上がったらすぐに植え付けられるようにしておくと、長く収穫を楽しめますよ♪

収穫時期

一般的な収穫時期は 6月中旬~9月中旬です。

  • 冷涼地・・・6月の下旬~9月の下旬
  • 温暖地・・・6月の上旬~9月の上旬

と収穫が可能です。

栽培管理によっては、かなり収穫時期が変わってきます。 長く収穫したいのであれば、肥料をこまめに与えたり、下葉やわき芽をかいだり管理が大切です!

オクラの土作り・連作障害について

土作り

  • 植え付けの2週間前に、苦土石灰を1㎡あたり100gまき、深さ30cmくらいまで耕しておく。
  • 植え付けの1週間前には、1㎡あたり堆肥2kgと化成肥料100gをまき、土とよく混ぜる。
  • 幅60~70cm、高さ15cmの畝を作り、黒マルチをかぶせておく。
ことさん
ことさん
オクラは高温を好むので、黒マルチを敷きましょう!黒マルチは、地温の上昇効果があるので成長が早くなりますよ~。

雑草を抑制することもできます♪

オクラは吸収力が強いので、肥料が多すぎると実のつきが悪くなります。

なので、元肥には有機肥料などを多めにまき、即効性の高い化学肥料は少なめにまきましょう!

●黒マルチ

黒マルチは透明マルチには劣りますが、地温を上昇させる効果があります。

また、光を通さないので雑草抑制効果が高いです。

ただ、夏の暑い時期はフィルムが暑くなるので、葉焼けに注意しましょう!

この記事の栽培方法のところでも説明していますが、オクラは風通しを良くするために収穫したところより下の葉を切り取っていくので、黒マルチによる葉焼けの心配はありません。

透明マルチでもいいですが、私が以前透明マルチを使用した時、雑草がすごくて草取りが大変だったので、それからは黒マルチを使っています!

※黒マルチは、園芸店や資材屋さんで購入できますが、長さによってはとても重いので、配送してもらったほうがいいです。

連作障害について

オクラはは連作障害があるので、1年は同じ場所に植えないようにしましょう。

ことさん
ことさん
 ソルガムを近くに植えると、オクラの天敵であるワタノメイガなどの発生を抑えてくれるよ!

オクラのおすすめな品種

お店で見かけるオクラは、オクラを輪切りにした時に五角形の形をした「五角オクラ」がほとんどですが、他にも色々な品種があります!

品種によって味や食感が違ってくるので、お好みのものを選んでみてくださいね^^

五角オクラ

オクラの代表品種です。肉厚でシャキシャキした食感が美味しいです!

丸さやオクラ

角のない丸いオクラです。大きくなりすぎても固くなりにくいので、丸さやオクラを植える方が増えています。

赤オクラ

アントシアニン系の色素を含む、表面が赤紫色のオクラです。

ただ、ゆでると色が抜けてしまうので、塩もみして薄く切ってサラダ等に入れて食べるのがおすすめです!

白オクラ

白っぽく薄緑色をした丸さやオクラです。やわらかくサクサクした食感が特徴でおいしいです!

花オクラ

オクラに近いアオイ科の植物で、「トロロアオイ」とも呼ばれます。

大きな黄色い花を収穫して、サラダやあえものにすると美味しいです!

種まきの仕方

種のまき方(ポット蒔き)

オクラは高温を好む野菜です。

直接畑に種をまく直まき栽培もできますが、収穫時期を長くするにはタネをポットまきにして、気温が上がったらすぐに植え付けられるように準備しておくと良いですよ^^

直まきする場合は気温が十分に上がる5月中旬以降にタネをまくのがおすすめです!早すぎると温度が低く発芽しなかったり、低音障害をおこすことがあります。

  • 3号ポット(直径9cm)に、畑の土または種まき培土を6分目まで入れます。
  • 4~5粒のタネを離して置きます。
  • タネを置いたら、ポットの8分目まで土をかぶせ手で優しく押さえます。
  • タネをまいた後は、たっぷり水をやります。
ことさん
ことさん
 オクラのタネは皮がかたく、水を吸いにくいので、そのまままくと発芽が遅くなったり、不ぞろいになったりします。半日水につけてからまくと発芽しやすくなりますよ!

●種まき培土とは?
育苗土とは、種まき専用の土で、ポットにタネをまき苗を育てるときに使います。

土の粒が細かく、通気性や保水性に優れ、堆肥を中心とした肥料が配合されています。

私は以前、畑の土をポットにいれ種をまいたことがあるのですが、粘土で通気性が悪く種が土の中で腐ってしまい、発芽しなかったことが多々ありました。

なので、 初心者の方は育苗土を使って種をまくことをおすすめします!

園芸店やホームセンター、インターネットで販売されています。

 

●3号ポットとは?

3号ポットは、園芸店やホームセンターなどで100枚単位で販売されています。値段は150円~300円ほどです。

100枚と聞くと多く感じますが、他の作物の苗作りにも使えますし、消耗品なので買って困るものではありません。

オクラの栽培法と育て方のポイント

苗の育て方と植え付け適期

  1. 種まき後、芽が出るまで毎日水をたっぷりやります。夜に水分が多いとひょろ長く徒長してしまうので、水やりは朝におこないます。
  2. 本葉が3~4枚になったら植え付け適期です。間引く必要はありません。理由は下の「間引き」のところで説明しています。

実が固くならない密集栽培の仕方と間引き

私は近年、オクラの密集栽培をおこなっています。

密集栽培とは、

オクラは収穫が始まるとすぐ固くなる性質があるので、4~5本ずつ密集させて植え付けることで成長を遅らせ、実がすぐに固くならないようにする栽培方法で、柔らかい実が収穫できるのでおすすめです!

最近でも、密集栽培をおこなっている畑が多く見られるようになりました。

この方法は、たくさんのオクラを栽培する時に有効です!

もし、数本しか植えない場合は1~2本に間引くと収穫が早まります。その場合、子葉が開いたら3本に、本葉2~3枚で1または2本立ちに間引きましょう。

植え付け方法

  1. マルチをしている場合は、マルチに穴を開け植え付けます。マルチ穴あけ機を使うと便利です。
  2. 畝に2列ずつ、株と株の間が15~20cmになるように植え穴を開けます。
  3. 優しくポットから苗を外し、植え穴に入れ周りの土を寄せて軽く手で押さえます。
  4. 植え付け後は、たっぷり水をあげておきましょう。
ことさん
ことさん
オクラは幼葉のときはアブラムシがつきやすいので、不織布をかぶせておきます。保温効果も期待できますよ!花芽がついたら外しましょう。

オクラは細かい根が少ないため植え痛みやすいので、できるだけ小さい苗のうちに植え付けましょう。

私は昔、購入したオクラの苗が1ポットにたくさん芽が出ていたので、1本1本にわけて植えたところ根が傷んで枯れてしまったことがあります。

なので、植え付けのときは根を傷つけないように注意しましょう!

●不織布(ふしょくふ)とは?

不織布は、繊維の目が細かく防虫や保温、霜よけなどに良く使われます。

特に、 種まきから発芽するまでの間や、葉物野菜の防虫対策にとっても活躍するものなので、 持っておくと便利ですよ^^

こちらも、ホームワイドなどの園芸店や資材店、インターネットで購入できます。

水やり

オクラの苗を畑に植え付けた後は、根付くまで毎日水やりをします。

夜に水分が多いと細長く徒長してしまうので、水は朝にやりましょう。

根づいたら、自然の雨で大丈夫です。

土寄せと追肥

オクラは肥料を良く吸収する野菜です。

元肥が多いと実付きが悪くなりますが、収穫が始まると肥料が足りなくなるので、2週間に1回のペースで肥料を与えましょう。

  1. マルチの穴に手を差し入れ、株元からなるべく離して肥料をまいていきます。株間に穴をあけて、その穴に肥料をまいても良いです。
  2. 2株にひとにぎり程度の量の肥料を施します。
  3. 株が倒れないように、追肥の度に土寄せをしましょう。クワやスコップで株の周りの土を寄せ、畝を高くしていきます。
ことさん
ことさん
土がひどく乾燥している時は、500倍に薄めた液体肥料を施すのも効果的ですよ^^

支柱の立て方

  1. 背丈が80cmを超えるようになったら、倒れないように畝の四隅に支柱を立てます。
  2. 支柱の周りを囲むようにひもを引っ張りながら結んでいきます。
ことさん
ことさん
 畝が長い場合は、四隅だけでなく途中にも支柱を立てると強度が高くなりますよ! 

オクラの収穫方法

オクラの収穫方法

実が6~7cmになったら、根元をハサミで切って収穫します大きくなりすぎると固くなるので、早めに収穫しましょう!

ことさん
ことさん
オクラの成長は早いので、朝収穫しても夕方には収穫できる場合があります。なので、余裕があれば夕方もチェックしてみてくださいね!

 わき芽と摘葉の仕方

わき芽や摘葉は、オクラを収穫した時におこないます。

収穫したオクラより下の葉1~2枚を残し、それ以下の葉を全部切り取ります。

また、下から出てくるわき芽も切り取りましょう!

ことさん
ことさん
適用することで、風通しが良くなるので病害虫の発生が少なくなります。また、実のつきも良くなりますよ♪

まとめ

いかがでしたか?

今回は、「オクラの育て方!種まき時期・苗作り・わき芽・支柱・水やりのコツと密植栽培の仕方」を紹介してきました。

初心者のあなたでも、栽培のコツさえつかめれば長期間の収穫が楽しめます!

今年の夏はオクラをたくさん食べて、夏バテ知らずで元気に過ごしましょう♪

栽培のまとめ
  • 植え付け時期・・・一般的に4月の中旬~6月の上旬。
  • ポット蒔きの仕方・・・3号ポット(9cm)に育苗土を6分目まで入れ、タネを4~5粒ずつまき、8号目まで土をかぶせる。
  • 密集栽培の仕方と間引き・・・間引きはおこなわず、4~5株を密集して栽培する。果実の成長を遅らせ固くなるのを防ぐ効果がある。
  • 植え付け方・・・畝に2列ずつ、15~20cm間隔に植え穴を作り植え付ける。
  • 水やり・・・根付くまでしっかり水をまく。根づいたら、自然の雨でOK。
  • 追肥と土寄せ・・・収穫が始まったら、2週間に1回追肥と土寄せをする。
  • 収穫・・・収穫時期は6月中旬~9月中旬で、6~7cmほどの大きさで収穫する。
  • わき芽と摘葉の仕方・・・収穫した果実より2枚の葉を残し、残りの葉やわき芽をかぐ。