ごぼうは、サラダ・きんぴら・煮物・炊き込みご飯など、日本の食卓に欠かせない野菜です。
採れたてのごぼうは、スーパーで買うものより香りや食感がとても良く食欲をそそります。
そんなごぼうの栽培ですが、収穫時に土を深く掘らないといけないので、大変だし初心者の方に難しいと思いますよね?
しかし、袋を使った栽培をおこなえば、初心者のあなたでも簡単にごぼうを収穫することができるので紹介していきますね。
そこで、ごぼうの育て方と栽培のコツを
- ごぼうの栽培の特徴
- 土を深く掘らない袋栽培のコツ
- 追肥と間引きの注意点
- おすすめの品種
- 種まき~収穫までのポイント
にわけて、説明していきたいと思います。
年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね^^
ごぼうの栽培の特徴とコツ
ごぼうの栽培の特徴
ごぼうの栽培の特徴とコツをつかめば、初心者でも簡単に作ることができますよ♪
栽培難易度:★★★☆☆
分類:キク科
種まき時期:3月中旬~9月下旬
収穫時期:6月上旬~12月下旬
発芽適温:20~25℃
生育適温:20~25℃
好適土壌pH:5.5~6.5
連作障害:連作不可。2~3年あけましょう。
今回、ご紹介する短根種は袋栽培にてきした品種です。
【栽培のコツ】ごぼうは、袋をつかった袋栽培がおススメ!
よく「ごぼう抜き」といいますが、収穫時期のごぼうは引っ張てもぬけません。
そのため、ごぼうの畑栽培では、収穫時に100cm程掘らないと収穫できません。
真っすぐ掘るのもむずかしいですし、途中でごぼうが折れてしまうこともあります。
しかし、使い終わった肥料袋をつかって栽培すれば、収穫時に袋を切って土を崩すだけで簡単に収穫できます!
袋を使った栽培方法については、「育て方と栽培のポイント」の方で詳しく説明していきますね。
ごぼうのおすすめの種まき時期は、3月中旬~9月上旬
栽培地によってことなります。
- 寒冷地(東北等) : 4月下旬~7月下旬
- 中間地(関東等) : 3月中旬~9月上旬
- 温暖地(四国・九州等): 3月上旬~9月下旬
ごぼうのおすすめの品種は、てがる
今回、袋栽培に適した長さが35~45cm程度の短根種を紹介します。
てがる
さっとゆでてサラダでも、シャキシャキとやわらかくておいしいサラダごぼうです。
アクが少なく生でも食べられ香りが良いのが特徴です。
サラダむすめ
ゴボウ料理全般で使用できて、直売所でよく見かける品種です。
育てやすくて、春にまいて100日程で収穫できるのが特徴です
ダイエット
ドレッシングなどをかけて、生で食べられる品種です。
柔らかいくて、繊維分がおおくて香りがよいのが特徴です。
ごぼうの育て方と袋栽培のポイント
手順1.土作りをしよう!
基本的な土づくりで問題ありません。
ここで、作った土を袋栽培で使用します。
- 種まき2週間前に、苦土石灰を1㎡あたり150gまき、深さ30cmくらいまで土をよくたがやします。
- 種まき1週間前に、1㎡あたり堆肥2kgと化成肥料80~100gを入れ、土とよく混ぜます。
手順2.水に浸けて発芽をうながそう!
発芽を早くさせるために、種を麻袋にいれて1晩水にひたしておきます。
手順3.袋に土をいれよう!
袋栽培では、堆肥や肥料で使用した大きくて丈夫な空きのビニール袋を使用します。
容量は30リットル程度のものと支柱を4本を用意します(色は問いません)。
- 袋の上下をきりとって筒状にします。
- 4本の支柱をたてて、袋をささえます。
- あらかじめ作っておいた土を袋にいれます。
- 周辺の土を寄せて、袋の下部を支えます。
- 袋の側面に、数ヶ所水抜き用の穴をあけておきます。
手順4.袋へ種をまこう!
株間10~15cmの間隔で、1ヶ所につき3~4粒種をまきます。
ごぼうの種は、発芽するために日光を必要としますので、種がうっすらと隠れる程度で土をかけてください。
手順5.水やりは表土が乾いたら、あげましょう
袋栽培のばあいは、土の量がすくないため乾燥しやすくなります。
土の表面が乾いているのに、気がついたら水やりをします。
夏の間は、日中に水をあげると葉がやける原因となりますので、朝か夕方にしましょう。
手順6.【間引き①】本葉が1枚になったら
本葉が1枚になったら、良い苗を2本のこして間引きます。
手順7.【間引き②】本葉が3枚になったら
本葉が3枚になったら、1本立ちさせます。
地上に出ている茎と地下に伸びている根は、同じように伸びます。
葉がねている苗は、根もまがっています。
葉がまっすぐにのびている苗を残しましょう。
手順8.追肥は2回目の間引きのあとに
2回目の間引きがおわったら、追肥をおこないます。
化成肥料を、1㎡あたり30~50gを株のまわりにほどこします。
ごぼうの収穫時期と収穫方法
ごぼうの収穫時期
栽培地によってことなります。
- 寒冷地(東北等) : 7月中旬~11月中旬
- 中間地(関東等) : 6月上旬~12月下旬
- 温暖地(四国・九州等): 5月下旬~12月下旬
収穫は、袋をやぶいて土をくずすだけ
根の直径が1cmになったら、若ごぼうとして収穫できます。
それ以降は、根が太くなっていきますので、必要な時に収穫します。
袋栽培は、袋を破いて土をくずせば簡単に収穫できます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「ごぼうのオススメの育て方は袋栽培!間引きや追肥と収穫方法のコツ」を紹介してきました。
袋栽培のコツをしっかりとおこなえば、香り豊かなシャキシャキのゴボウが栽培ができますよ。
【袋の選び方】
使い切った堆肥や化成肥料の袋で丈夫なものを使用します。
容量は30リットル程度がおススメ。
【種まき時期】
袋栽培に適している短根種の時期です。
栽培地によってことなります。
- 寒冷地(東北等) : 4月下旬~7月下旬
- 中間地(関東等) : 3月中旬~9月上旬
- 温暖地(四国・九州等): 3月上旬~9月下旬
【土作り】
基本的な土づくりをおこないます。
畝づくりとマルチは必要ありません。
【袋詰め】
上下の底を切りとり筒状にします。
4本の支柱をたてて、袋を固定します。
ここに、作った土をいれます。
水抜き用の穴もあけておきます。
【水に浸す】
発芽をうながすために、麻袋に種をいれます。
1晩、水にひたしておきます。
【種まき】
株間10~15cmで1ヶ所に3~4粒まきます。
土は種がかくれる程度にかけておきます。
【水やり】
土の表面がかわいたら、水やりします。
夏場は、朝か夕方に水やりします。
【間引き】
- 本葉が1枚になったら、2本残す
- 本葉が3枚になったら、1本立ち
葉がまっすぐ伸びているものをのこします。
【追肥】
2回目の間引きが、おわったら追肥です。
【収穫時期】
袋栽培に適している短根種の収穫時期です。
栽培地によってことなります。
- 寒冷地(東北等) : 7月中旬~11月中旬
- 中間地(関東等) : 6月上旬~12月下旬
- 温暖地(四国・九州等): 5月下旬~12月下旬
【収穫】
根の直径が1cmになれば、若ゴボウで収穫できます。
袋をやぶって土を崩せば簡単に収穫できます。