何にでも使える万能な定番野菜、キャベツ!!
なぜ、トンカツなどの油ものにキャベツがそえられているのか、ご存じですか?
実は、キャベツが含むビタミンU(キャベジン)が関係しているからです。
キャベジンは、荒れた胃の粘膜を正常に整える働きがありますので、油ものと一緒にたべれば胃のもたれがおきにくくなります。
そんなキャベツの栽培ですが、植え付け方法や肥料のほどこしかたを間違えてしまうと、うまく結球しなくなります。
しかし、ある対策をおこなえば丸々とギッシリつまった実ができ、初心者のあなたで上手に美味しいキャベツを作ることができますので紹介していきますね。
そこで、キャベツの育て方と栽培のコツを
- キャベツ栽培の特徴
- 葉をうまく丸める方法
- 水やりと追肥の注意点
- おすすめの品種
- 種まき~収穫までのポイント
にわけて、説明していきたいと思います。
年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね^^
キャベツの栽培の特徴とコツ
キャベツの栽培の特徴
キャベツの栽培の特徴とコツをつかめば、初心者でも簡単に作ることができますよ♪
・栽培難易度:★★★★☆
・分類:アブラナ科
・種まき時期:2月〜11月
・収穫時期:5月〜1月
・発芽適温:15℃〜30℃
・生育温度:15℃〜20℃
・好適土壌pH:5.5〜6.5(弱酸性)
・連作障害:連作不可。2〜3年あけましょう
キャベツは春と冬に収穫ができます。
時期にあった品種選びが必須ですので、よく種袋を読んで購入してください。
キャベツが結球しない6つの原因と対処法
キャベツは、葉が中心にむかって球体のように巻きます。
これを結球(けっきゅう)といいます。
球体になることで、うまみを葉の中にとじこめるためです。
しかし、球体にならずに葉がひらいたかたちで育つことがあります。
それには6つの原因があります。
- 原因1.種まきや苗の植付け時期が遅れた
- 原因2.害虫被害によるホルモンバランスの崩れ
- 原因3.追肥が遅かった
- 原因4.肥料過多
- 原因5.外葉を取ってしまった
- 原因6.密植になっている
6つの原因を解決する方法を紹介します。
原因1.種まきや苗の植付け時期が遅れた
キャベツは、15~20℃という涼しい気候をこのみます。
そのため、寒すぎたり暖かすぎると結球できなくなります。
秋に植える場合、10月初旬までに外葉をおおきく成長させておかないと結球しません。
原因2.害虫被害によるホルモンバランスの崩れ
キャベツは葉のホルモンバランスで結球します。
しかし、害虫被害にあうとこのホルモンバランスが崩れてしまいます。
害虫被害にあわない為に、防虫シートやコンパニオンプランツを活用します。
原因3.追肥が遅かった
肥料不足も結球しない原因です。
追肥を2週間に1回はおこなうようにしましょう。
肥料がすくないと、葉もかたくなります。
肥料不足のサインですので、見逃さないようにしましょう。
原因4.肥料過多
逆に肥料をあげすぎるのも、結球しない原因です。
キャベツの成長にも影響します。
原因5.外葉を取ってしまった
初心者のかたは、キャベツはすべて丸くなるもの、と思われていませんか?
キャベツの外側にある葉(外葉)は、丸まりません。
むしろ、横にひろがってそだちます。
これは、結球させるためには重要なものです。
この葉をとらないようにしましょう!
原因6.密植になっている
外葉が、グングン育つことで結球がきれいに丸まってきます。
しかし、隣と密に植えられてしまうと外葉がひろがって育つことができません。
さらに、日当たりや風通りがわるくなってしまいますので、適度な間隔をとって植え付けしましょう。
キャベツ(春・夏・秋まき)のおすすめの植え付け時期はいろいろ
キャベツは栽培地にや時期よってことなります。
【春まき】
- 寒冷地(東北等) : 3月初旬〜4月中旬
- 中間地(関東等) : 2月中旬〜3月中旬
- 温暖地(四国・九州等): 2月中
【夏まき】
- 寒冷地(東北等) : 5月中旬〜7月上旬
- 中間地(関東等) : 6月下旬〜8月上旬
- 温暖地(四国・九州等): 7月中旬~9月上旬
【秋まき】
- 寒冷地(東北等) : 9月初旬〜10月初旬
- 中間地(関東等) : 9月下旬〜11月下旬
- 温暖地(四国・九州等): 10月上旬~12月上旬
キャベツのおすすめの品種は、金系201号
キャベツには、春・夏・秋と品種が豊富です。
そのなかから、4種類の品種を紹介します。
金系201号
迷ったらこれを買っておけば間違いなしです。
本来は秋まき用ですが、春まき・夏まきにも対応できます。
生でも煮ても美味しい品種です。
新藍
夏まき・秋まきにオススメ、病気に強くて育てやすく、初心者でも安心な品種です。
生でも美味しいのですが、煮たら最高です。
アーリーボール
春まきキャベツの代表格、本当に葉が柔らかいので生食がオススメです。
レッドルーキー
紫キャベツです。
たくさん栽培するのはあまりオススメしませんが、サラダの彩りに数本育てると楽しいです。
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キャベツの育て方と栽培のポイント
手順1.元肥を多めに土作りをしよう!
キャベツ栽培では、元肥を多めにして土をつくります。
- 植え付け2週間前に、苦土石灰を1㎡あたり100gまいて、深さ30cmまでよくたがやします。
- 植え付け1週間前に、1㎡あたり堆肥1kgと化成肥料100gまいて、土とよくまぜます。
- 幅100cm、高さ5cmほどの畝(うね)をつくり、ポリマルチをしきます。
・銀線入りマルチとは?
銀線入りマルチは、透明や黒のマルチに銀色の線が入っていて、アブラムシなどの防虫効果があります。
これは園芸店やインターネットで販売されています。
手順2.育苗箱に種まきをしよう!
- 育苗箱に市販の育苗用の培養土をいれます。
- 幅5~6cmの間隔で植える溝をつくります。
- 2~3cmの間隔で種をまきます。
- 種がかくれる程度に土をかけます
- 水をたっぷりとあげます。
手順3.本葉が2~3枚でポットに植え替えよう!
本葉が、2~3枚になったら3号ポット(直径9cm)のポットに植え替えます。
手順4.本葉が5~6枚になったら植えつけよう!
本葉が5~6枚になったら、畑へ植え付けます。
- 苗を2列で植え付けるため、列間50cm、株間50cmでポリマルチに穴をあけます。この時、カッターで十字に切れ込みを入れるか、市販の穴あけ機を使用します。
- 植え付け前に、植え穴の深さをみるためにポットのまま穴にいれて深さを確認します。
- 根鉢を崩さないようにポットから苗を抜きとり、植え穴に植えます。
- このとき、根鉢の表面と畝の土がおなじ高さになるようにうえつけます。
- 植え終わったら、たっぷりと水をあげます。
- 防虫対策として、防虫ネットをトンネル掛けします。
・マルチ穴あけ機とは?
マルチ穴あけ機は、刃先がギザギザしていて、マルチに押し当てると丸くマルチが破り取られてキレイな植え穴ができます。
スコップで穴をあけても良いですが、植え穴が狭いと日光を遮って発芽しなかったりすることがあるので、初心者の方はマルチ穴あけ機を使うのをおすすめします!
・防虫シートとは
植物をおおって保護する資材です。虫が嫌う銀色の繊維が編みこまれているので虫をよせつけません。
これらは園芸店やインターネットで販売されています。
手順5.水やりは結球がはじまったら控えよう!
キャベツは、結球するまで沢山の水が必要ですが、結球がはじまったら水やりをひかえてください。
手順6.【追肥・土寄せ①】本葉10枚になった頃
冒頭でもふれましたが、キャベツを上手く結球させるためには肥料がとても重要です。
1回目の追肥は、本葉が10枚くらいなったらおこないます。
キャベツのまわりに、化成肥料を1㎡あたり50gほどこします。
もし、ポリマルチをしいていない場合は土寄せも必要です。
- 追肥をおこなうまえに、草をとります。
- 追肥が終わったら、土の表面をかるくたがやします
- 株元に土を寄せます。
手順7.【追肥・土寄せ②】1回目の追肥から20日後
1回目の追肥から20日くらいたったら、2回目の追肥と土寄せをおこないます。
手順は1回目と同じです。
手順8.【追肥・土寄せ③】結球を始めた頃
結球をはじめたら、3回目の追肥と土寄せをおこないます。
手順は1回目と同じです。
キャベツの収穫時期と収穫方法
キャベツ(春・夏・秋まき)の収穫時期
キャベツの収穫時期は、栽培地や時期によってことなります。
【春まき】
- 寒冷地(東北等) : 7月初旬〜8月下旬
- 中間地(関東等) : 6月上旬〜8月上旬
- 温暖地(四国・九州等): 5月上旬〜6月下旬
【夏まき】
- 寒冷地(東北等) : 9月上旬〜10月下旬
- 中間地(関東等) : 10月上旬〜1月下旬
- 温暖地(四国・九州等): 11月中旬〜3月上旬
【秋まき】
- 寒冷地(東北等) : 5月中旬〜7月中旬
- 中間地(関東等) : 4月上旬〜4月下旬
- 温暖地(四国・九州等): 3月下旬〜5月上旬
球がかたくしまったら収穫しよう!
球がおおきくなったら、手で押さえてみて、かたくしまっていたら収穫のサインです。
根ごと引き抜いてから、包丁などで株元からきりはなしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「キャベツ(春・冬)の育て方!栽培時期や種まき・植え付け・防虫対策などの栽培のコツを紹介 」を紹介してきました。
結球させるポイントと種まき時期をしっかりと押さえておけば、初心者のあなたでも立派で美味しいナスを作ることができますよ^^
【植え付け時期】
栽培地や時期によってことなります。
<春まき>
- 寒冷地(東北等) : 3月初旬〜4月中旬
- 中間地(関東等) : 2月中旬〜3月中旬
- 温暖地(四国・九州等): 2月中
<夏まき>
- 寒冷地(東北等) : 5月中旬〜7月上旬
- 中間地(関東等) : 6月下旬〜8月上旬
- 温暖地(四国・九州等): 7月中旬~9月上旬
<秋まき>
- 寒冷地(東北等) : 9月初旬〜10月初旬
- 中間地(関東等) : 9月下旬〜11月下旬
- 温暖地(四国・九州等): 10月上旬~12月上旬
【土作り】
元肥を多めにするのがポイントです。
- 植え付け2週間前に、苦土石灰を1㎡あたり100gまいて、深さ30cmまでよくたがやします。
- 植え付け1週間前に、1㎡あたり堆肥1kgと化成肥料100gまいて、土とよくまぜます。
- 幅100cm、高さ5cmほどの畝(うね)をつくり、ポリマルチをしきます。
【種まき】
育苗箱を利用しておこないます。
2~3cmの間隔で種をまきます。
【植え替え】
本葉が2~3枚になったら3号ポットへ植え替えます。
【植え付け】
本葉が5~6枚になったら畑へ植え付けます。
列間と株間50cmで植え付けます。
植え付け後は、水をたっぷりあげます。
【防虫対策】
防虫ネットでトンネルがけします。
【追肥と土寄せ】
3回しっかりとおこないます。
- 本葉が10枚くらいなった時
- 1回目から20日くらいたった時
- 結球をはじめたとき
土の表面をかるくたがやして株元によせます。
ポリマルチを使用しているときは、土寄せは必要ありません。
【水やり】
結球するまでは、たっぷり水をあげてください。
結球したら、水やりをひかえてください。
【収穫時期】
栽培地と時期によってことなります。
手で押さえて、かたくしまったら収穫のサインです。
<春まき>
- 寒冷地(東北等) : 7月初旬〜8月下旬
- 中間地(関東等) : 6月上旬〜8月上旬
- 温暖地(四国・九州等): 5月上旬〜6月下旬
<夏まき>
- 寒冷地(東北等) : 9月上旬〜10月下旬
- 中間地(関東等) : 10月上旬〜1月下旬
- 温暖地(四国・九州等): 11月中旬〜3月上旬
<秋まき>
- 寒冷地(東北等) : 5月中旬〜7月中旬
- 中間地(関東等) : 4月上旬〜4月下旬
- 温暖地(四国・九州等): 3月下旬〜5月上旬