野菜の育て方

【初心者でも簡単】唐辛子の育て方!種まき・水やり・わき芽・摘芯など栽培のコツを紹介

唐辛子は、辛いだけの野菜ではありません。

唐辛子に多くふくまれるカプサイシンには、ダイエット効果・美肌効果・食欲増進があります。

唐辛子を食べると汗をかきますが、この汗には水分だけでなく油分も混ざっており、肌の保湿分と油分をキープできます。

また、胃液の分泌を活発にして食欲を増進させてくれる効果もあります。

これからの暑い夏を夏バテせずにのりきるために必要な野菜です。

そんな唐辛子の栽培ですが、寒さ対策を怠ったり肥料のタイミングをまちがえてしまうと、成長がわるくなってしまいます。

しかし、ある対策をおこなえばスクスクと育ち、初心者のあなたでも上手に美味しい唐辛子を作ることができますので紹介していきますね。

そこで、唐辛子の育て方と栽培のコツを

  • 唐辛子栽培の特徴
  • コンパニオンプランツと追肥のタイミング
  • おすすめの品種
  • 植え付け~収穫までのポイント

にわけて、説明していきたいと思います。

年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね^^

唐辛子の栽培の特徴とコツ

唐辛子の栽培の特徴

唐辛子の栽培の特徴とコツをつかめば、初心者でも簡単に作ることができますよ♪

唐辛子の栽培の特徴

栽培難易度:★★★☆☆
分類:ナス科
植え付け時期:5月上旬~7月中旬
収穫時期:6月中旬~11月初旬
発芽適温:25~30℃
生育適温:20~30℃
好適土壌pH:6.0~6.5(弱酸性)
連作障害:連作不可。4~5年あけましょう

【栽培のコツ1】種まき後は室内で保温しよう!

唐辛子のタネは、栽培地にもよりますが2~3月の寒い時期にポットへまきます。

しかし、発芽させるためには25~30℃の温度が必要です。

そこで、種まき後は室内で管理します。

それでも、室内はまだ寒いため温度をしっかり管理しないと良い苗に育ちません。

そのため、初心者のかたには苗の購入をおすすめします。

ことさん
ことさん
育苗器を使うと温度管理が簡単にできますよ!

・ 育苗器とは?

ヒーターを内蔵しており、ポットをあたたて発芽を促進させます。

付属品をつかって直接土の温度設定ができます。

発芽率UPやばらつきのないオリジナルの苗作りができます。

これは園芸店やインターネットで販売されています。

【栽培のコツ2】唐辛子はつるなしインゲンと一緒に植えよう!

つるなしインゲンを一緒に植えると唐辛子は良くそだちます。

唐辛子を植える予定の株と株の中央部に、つるなしインゲンのタネをまきます。

間引きがおわったころに、唐辛子の苗をうえましょう。

ことさん
ことさん
野菜が育ちやすいように一緒に植える別の植物をコンパニオンプランツといいます。

唐辛子のおすすめの植え付け時期は5月上旬~7月中旬

唐辛子は、栽培地によって植え付け時期がことなります。

  • 寒冷地(東北等)   : 5月下旬~6月下旬
  • 中間地(関東等)   : 5月上旬~7月中旬
  • 温暖地(四国・九州等): 4月下旬~7月中旬

唐辛子のおすすめの品種は万願寺トウガラシ

唐辛子にも、激辛・中辛・甘辛といった品種があります。

その中から、よく栽培されている品種をご紹介します。

万願寺トウガラシ

京都のご当地野菜。果実はやや大型で厚みがあるが柔らかい果肉です。

品種は唐辛子ですが甘みがあるので、焼き物・煮物・揚げ物どんな料理にもあいます。

特に天ぷらは絶品と呼び声がたかい品種です。

BBQ で丸焼きにして食べるのもおススメです。

鷹の爪

日本の唐辛子として有名な品種で、いろんな料理につかえます。

辛味が強く、上に向かって着果するのが特徴です。

乾燥させて香辛料としても活躍する品種です。

甘とう美人

果実が曲がりにくく肉質がやわらかくで、風味と食味にすぐれています。

辛味が少なく甘みがあるのが特徴です。

万願寺トウガラシよりも低い気温で着果して果実が沢山できます。

スポンサーリンク




唐辛子の育て方と栽培のポイント

手順1.土作りは堆肥をたっぷりまこう!

辛い果実をみのらせる品種は、果実が赤くなるまで畑におきますので、肥料が長続きする有機物をおおくほどこしましょう。

また、湿気によわいので水はけのよい場所で、畝(うね)を高くしましょう。

  1. 植え付け2週間前に、苦土石灰を1㎡あたり100gまいて、深さ30cmくらいまでよく耕します。
  2. 植え付け1週間前に、1㎡あたり堆肥を3kgと化成肥料150gをまいて、土とよく混ぜます。
  3. 溶成リン酸肥60gを畝の直下と根がのびる先端にまいておきます。このときに土とまぜないようにします。
  4. 幅90~100cm、高さ20cmほどの畝をつくって、ポリマルチを敷きます。
ことさん
ことさん
ポリマルチには、アブラムシの嫌う銀線入りのフィルムをおすすめします。

・ 銀線入りマルチとは?

銀線入りマルチは、透明や黒のマルチに銀色の線が入っていて、アブラムシなどの防虫効果があります。

園芸店やインターネットで販売されています

手順2.種をまいて保温しよう!

2~3月の寒い時期に種はポットにまいて、室内でそだてる必要があります。

そのさいには、発泡スチロールや育苗器で保温しながら発芽させます。

ことさん
ことさん
保温については、冒頭に触れてある栽培のコツをご覧ください。

手順3.本葉が2枚になったら1本に間引こう

発芽して、本葉が2本になったら間引いて1本立ちさせましょう

手順4.本葉が8枚になったら植えつけよう!

本葉が8枚になったら、いよいよ畑に植え付けましょう

  1. 植え付け前日に、45~50cmの株間の1列でマルチにカッターナイフで十字に切れ込みをいれるか、市販の穴あけ機をしようして植え穴をあけます。
  2. あけた植え穴にタップリと水をかけておきます。
  3. 根鉢をくずさないように、苗をポットから抜きとり植え付けます。
    このとき、根鉢の上面と畝の面がおなじ高さにならないように、あさく植えましょう。
  4. 土をなじませるために、かるく水をかけます。
    水やりように根鉢の周辺に浅い溝をつけておきます。
  5. 風で苗がゆらされないように、仮支柱をたてます。
    根株から10cmほどはなれた場所からナナメにたてて、支柱と苗を麻などで8の字にかるく結びます。
  6. まだ気温がひくい時期は、底をぬいた肥料袋を利用したあんどんで苗をかこんでおきましょう。
ことさん
ことさん
ペットと暮らされている方は、使い切ったトイレシートの袋の底を抜けば、あんどんとして利用できます。畑のワンポイントになります。

手順5.植え付け後1ヶ月で支柱を立てよう

植え付けから1ヶ月ほどたったら、仮支柱をぬきとり本支柱を畝と垂直にたてます。

茎と支柱を麻などで8の字にかるく結びます。

手順6.一番花の上2本を残してわき芽を摘み取ろう!

花が咲きはじめると、茎葉がこみあってきます。

事前に1番花の上2本の枝をのこして、それより下のわき芽は摘みとりましょう。

茎と2本の枝で3本仕立てでそだてます。

手順7.花が咲き始めたら月2回ペースで追肥しよう!

3本仕立てに、花が咲き始めたら月に2回のペースで化成肥料を1㎡あたり30gまきます。

根元から15cmほど離れたところに穴をあけて、そこに肥料をいれるようにします。

ことさん
ことさん
肥料がきれないように、1ヶ月に2回のペースで追肥をしましょう。

唐辛子の収穫時期と収穫方法

唐辛子の収穫時期

唐辛子の収穫時期は、栽培地によってかわります。

  • 寒冷地(東北等)   : 7月中旬~10月初旬
  • 中間地(関東等)   : 6月中旬~11月初旬
  • 温暖地(四国・九州等): 6月初旬~11月初旬

使う分だけ赤くなったものを収穫しよう!

鷹の爪などは、果実が赤くなってくると収穫時期です。

使う分だけ赤くなったものを収穫しましょう

唐辛子は保存がききますので、赤くなった果実を株ごとまとめて収穫する方法もあります。

唐辛子の収穫後の保存方法

株ごと収穫して保存するには、根元を数本ずつで縛って風通しのよい場所で逆さにつるして干します。

よく田舎の風景でみかけるように、軒下にぶら下げて干しているところもあります。

果実を個別に収穫したばあいは、乾燥ネットをつかって干しましょう。

十分に乾燥させないとカビがはえてきます。

振ってカラカラと音がしはじめたら乾燥されてます。

乾燥するまで夏の時期だと2週間ほどかかり、秋になると1ヶ月くらいかかります。

・ 乾燥ネットとは?

ネットで階層的につくられているものです。

コンパクトに折りたたむことができて持ち運びに便利です。

虫がネットの中にはいってこれないので、野菜の乾燥に最適です。

園芸店やホームセンターで販売されています。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、「唐辛子の育て方!種まき・水やり・わき芽・摘芯など栽培のコツ 」を紹介してきました。

寒さ対策や追肥のポイントをしっかりと押さえておけば、初心者のあなたでも立派で美味しい唐辛子を作ることができますよ^^

唐辛子で適度に汗をかいて、これから始まる暑い夏をのりきりましょう。

栽培のまとめ

【植え付け時期】
栽培地によってかわります。

  • 寒冷地(東北等)   : 5月下旬~6月下旬
  • 中間地(関東等)   : 5月上旬~7月中旬
  • 温暖地(四国・九州等): 4月下旬~7月中旬

【種まき】
2月~3月にポットに種をまく。
室内で管理をして温度調節に気をつける。

【土作り】
堆肥をタップリ施してポリマルチを敷く

【植え付け方】
株間45~50cmで1列に植え付ける。

【仮支柱とあんどん】
苗が風でゆらされないように仮支柱をたてる。
寒さ対策であんどんもたてる

【水やり】
植え付け直後は土になじむていどで水をまく。
根付いたら、自然の雨でOK。

【本支柱】
植え付け1ヶ月ほどたったら、仮支柱をはずして本支柱をたてる

【3本仕立て】
果実を沢山みのらせる為、1番花から上の2本の枝だけのこす。

【芽かき】
花が咲き始めたら、1番花より下のわき芽は芽かきする。

【追肥】
花が咲き始めたら、月に2回のペースで追肥をする。

【収穫】
栽培地によって、収穫時期はかわります。
使う分だけ赤くなったものを収穫。

  • 寒冷地(東北等)   : 7月中旬~10月初旬
  • 中間地(関東等)   : 6月中旬~11月初旬
  • 温暖地(四国・九州等): 6月初旬~11月初旬

【保存】
風通しのよいところで乾燥させる。
振ってカラカラと音がしはじめればOK。