太くて白い部分を食べる根深ネギ(長ネギ)に対して、青い葉の部分を食べるのが葉ネギです。
青ネギとも呼ばれています。
やわらかく、香りも豊かなので、薬味としても大活躍する野菜です。
根深ネギほど土寄せの手間がかからず、難しい作業も必要のないのが葉ネギの栽培です。
根元を少し残して収穫すれば、また新しく伸びてくる葉を収穫できて長く栽培できます。
料理に使う分だけ、いつでも新鮮な葉ネギを手に入れられるのは嬉しいですね。
そんな葉ネギの栽培ですが、過湿によわく水はけが悪い場所では根がいたんで葉が枯れてしまうことがあります。
しかし、ある対策をおこなえば根を腐らせることなく、初心者のあなたでも上手に美味しい葉ネギを作ることができますので紹介していきますね。
そこで、葉ネギの育て方と栽培のコツを
- 葉ネギの栽培の特徴
- 種まきと水やりのコツ
- おすすめの品種
- 種まき~収穫までのポイント
にわけて、説明していきたいと思います。
年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね^^
難しい作業もなく、気軽にはじめられる葉ネギの栽培で、ぜひ家庭菜園デビューをしてみてはいかがでしょう?
葉ネギの栽培の特徴とコツ
葉ネギの栽培の特徴
葉ネギの栽培の特徴とコツをつかめば、初心者でも簡単に作ることができますよ♪
栽培難易度:★☆☆☆☆
分類:ネギ科(ユリ科)
種まき時期:7月中旬〜9月中旬(夏まき)
収穫時期:9月中旬~2月中旬(夏まき)
発芽適温: 15~25℃
生育適温:20~25℃
好適土壌pH:6.0~6.5
連作障害:連作可能
【栽培のコツ1】過湿に弱いので根付いたら乾燥気味に水やりしよう!
葉ネギは、過湿に弱い野菜です。
土の中の湿度が高いと、生育不良をおこしたり、根がいたみ葉が枯れてしまうことがあります。
根腐れを防ぐためには、下記の注意が必要です。
- 水はけと風通しのよい場所選び
- 根づいた後の水やりは控えめに
- 乾燥気味に栽培する
日中の暑い時間帯の水やりはさけてください。
水分が水蒸気となって湿度を上げ、根を腐らせる原因となります。
そのため、水やりは朝夕の涼しい時間帯におこなうようにしましょう。
日本特有の高温多湿の夏場は、特に気をつけてください。
【栽培のコツ2】嫌光性種子なので種まき後は新聞紙や不織布を被せておこう!
葉ネギの種は、日光にあたると発芽しにくくなる嫌光性種子です。
発芽までは新聞紙や不織布をかけて暗い環境をつくって、発芽をうながします。
・ 嫌光性種子(けんこうせいしゅし)とは?
発芽するときに光を必要としない種子をいいます。
反対に、発芽するときに光を必要とする種子を好光性種子(こうこうせいしゅし)といいます。
葉ネギのおすすめの植え付け時期は7月中旬〜9月中旬(夏まき)
春まきと秋まきがありますが、寒い時期を除けば、ほぼいつでも栽培できます。
<春まきの場合>
- 寒冷地(東北等) : 5月中旬〜7月中旬
- 中間地(関東等) : 3月下旬〜4月中旬
- 温暖地(四国・九州等): 3月中旬~4月中旬
<夏まきの場合>
- 寒冷地(東北等) : 5月中旬〜7月中旬
- 中間地(関東等) : 7月中旬〜9月中旬
- 温暖地(四国・九州等): 8月中旬~9月中旬
葉ネギのおすすめの品種は万能ネギ、九条ネギ、小春
九条太
京都を中心に西日本で広く栽培されています。
葉先までやわらかく、香りと甘さが強いのが特徴です。
耐寒性があり、育てやすい品種です。
万能葉ねぎ
生育旺盛で育てやすい品種です。
プランターでも栽培できるので家庭菜園向きです。
小春
病気や寒さに強い品種です。
根がよく張り、葉先が枯れにくいのが特徴です。
葉質はやわらかく風味も豊かです。
葉ネギの育て方と栽培のポイント
手順1.土作りは深さ30cmまで、たがやしましょう!
土づくりは基本的な手順でおこないます。
深さ30cmくらいまで、しっかりたがやしましょう。
- 植え付けの2週間前に、1㎡あたり120gの苦土石灰をまき、深さ30cmくらいまで土をよくたがやします。
- 植え付けの一週間前に、1㎡あたり堆肥3kgと化成肥料100gを施し、土とよくまぜます。
手順2.ポットやセルトレイに種をまく
種は発芽をうながすために、麻袋にいれて1晩水にひたしておきます。
種まき用培養土をポットまたはセルトレイの8分目まで入れ、種を5~6粒ずつまきます。
軽く土を被せ、たっぷりと水を与えます。
育苗数が多いときは、そのまま畑にまくこともできます。
列と列の間を10cmほどあけて、深さ1cmくらいの種まき用の溝をつくります。
1cm間隔で種をまき、かるく土をかぶせて、種が流れないように優しく水をあげます。
手順3.発芽するまで新聞紙や不織布を被せておこう
葉ネギの種は嫌光性種子なので、日光があたると発芽しにくくなります。
そのため、発芽するまでは新聞紙や不織布をかぶせておきましょう。
手順4.草丈5cmくらいで間引きしよう
草丈が5cmくらいの高さまで育ったら、間引きをします。
生育のよい芽を残し、葉が触れ合わない程度にすき間をつくります。
手順5.【追肥①】本葉2~3枚の頃
ポットやセルトレイでの育苗やプランターで育てる場合は、 本葉が2~3枚になった頃に追肥を行います。
液体肥料を規定倍率にうすめて、週に1回、水やりをかねておこないます。
手順6.本葉5~6枚になったら植え付けよう
本葉5~6枚になったら植え付けをします。
幅10cm、深さ5cmほどの植え溝を掘り、苗を植え付ける側の土を垂直にほります。
- ポットから苗を丁寧に取り出し、ポット1つ分を一箇所に植え付けるようにします。
- 垂直にほった土にくっつけるようにして植えつけます。
- 根元に5~6cm土をかけ、苗が倒れないように押さえます。
- 植え終わったら、乾燥や葉が倒れるのを防ぐため、溝にワラや堆肥をかけておきます。
葉ネギの根は、成長するために酸素をたくさん必要とします。
そのため深く植えすぎると、根がくさってしまいます。
浅くうえるように注意して、土の中の通気をよくします。
根に酸素がたくさん届くようになり、成長がよくなります。
手順7.水やりは自然の雨でOK!
発芽するまでは、土が乾いた水やりをします。
発芽したら、自然の雨で問題ありません。
葉ネギは、過湿に弱いので乾燥気味に栽培します。
手順8.【追肥②土寄せ】植え付けから1ヶ月たった頃
植えつけ後、1か月ほど経ったら追肥と土寄せを行います。
1㎡あたり50gの化成肥料を溝にまき、土とよくまぜてから根元に土寄せします。
追肥はこの後2回ほど行い、土寄せも定期的に行いましょう。
葉ネギは長ネギのように葉鞘(葉が茎のようになった白い部分)を長くする必要がありません。
そのため、土寄せは葉がたおれない程度にします。
葉の分岐点まで土をかけないでください。
多くの土をかけすぎると、成長がわるくなります。
葉ネギの収穫時期と収穫方法
葉ネギの収穫時期
葉ネギの収穫時期は、栽培地によってかわります。
<春まきの場合>
- 寒冷地(東北等) :7月中旬~10月中旬
- 中間地(関東等) :6月中旬~7月中旬
- 温暖地(四国・九州等):5月中旬~6月中旬
<夏まきの場合>
- 寒冷地(東北等) :7月中旬~10月中旬
- 中間地(関東等) :9月中旬~2月中旬
- 温暖地(四国・九州等):10月中旬~1月中旬
草丈50cmで収穫しよう
草丈が50cmくらいになったら、収穫のサインです。
株の片側の土を崩して根元を持ち、横に倒すように引っぱると上手く抜き取ることができます。
葉ネギは根深ねぎより日持ちが悪いので、必要な分だけ収穫するのがおすすめです。
また、根元を数センチ残して切り取ると、そこから新しい芽を出すので、継続的に収穫することができます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「葉ネギの育て方!種まき・苗の植え替え・肥料など栽培のコツ」を紹介してきました。
発芽や水やりのコツをおさえておけば、香り豊かで新鮮な葉ネギをいつでも収穫できます。
葉ネギはビタミン類やカルシウムなどのミネラル分が豊富な野菜なので、薬味としてだけではなく、料理にもたっぷり使って栄養補給したいですね。
【種まき時期】
栽培地によってかわります。
<春まきの場合>
- 寒冷地(東北等) : 5月中旬〜7月中旬
- 中間地(関東等) : 3月下旬〜4月中旬
- 温暖地(四国・九州等): 3月中旬~4月中旬
<夏まきの場合>
- 寒冷地(東北等) : 5月中旬〜7月中旬
- 中間地(関東等) : 7月中旬〜9月中旬
- 温暖地(四国・九州等): 8月中旬~9月中旬
【土作り】
堆肥と元肥を入れて耕します。
【種まき】
ポットに5~6粒ずつ種をまき、土をかぶせて水をたっぷり与えます。
発芽するまでは、新聞紙や不織布でおおい、光のあたらない環境をつくりましょう。
【間引き】
草丈5cmくらいで間引き、葉が触れ合わないくらいほどの隙間をつくります。
【植え付け】
本葉が5~6枚になったら、植え付けをします。
【追肥と土寄せ】
1㎡あたり50gの化成肥料を溝にまき、土とよくまぜます
葉の分岐点まで、土をもらないように土寄せをします。
追肥はこの後2回ほど、土寄せは数回に分けて行います。
【水やり】
自然の雨でOKです。
過湿に弱いため、水の与えすぎに注意し、乾燥気味に育てます。
【収穫】
草丈50cmになったら収穫しはじめます。
根元を少し残して切り取れば、そこから新しい芽がでてきます。
この方法で、長く収穫することができます。
【収穫時期】
栽培地によってかわります。
<春まきの場合>
- 寒冷地(東北等) :7月中旬~10月中旬
- 中間地(関東等) :6月中旬~7月中旬
- 温暖地(四国・九州等):5月中旬~6月中旬
<夏まきの場合>
- 寒冷地(東北等) :7月中旬~10月中旬
- 中間地(関東等) :9月中旬~2月中旬
- 温暖地(四国・九州等):10月中旬~1月中旬