野菜の育て方

小学性でも簡単なピーマンの育て方!肥料や水やりと支柱のたて方など栽培のコツを詳しく紹介

夏が旬のピーマン。

サラダやいため物、肉づめにしたりと色んな料理に使える万能な野菜です。

ピーマンにはビタミンCが多く含まれています。

ふつうビタミンCは加熱するとなくなってしまうのですが、ピーマンのビタミンCは加熱に強い特徴があります。

なので、野菜不足になりやすい夏にぴったりの野菜ですね。

そんなピーマンの育て方ですが、

小さかったり大きすぎる苗を植えてしまうと、ピーマンの実があまりならなかったり失敗してしまうことがあります。

しかし、 ちょうど良い大きさの苗を植えることでたくさんの美味しいピーマンを収穫することができる ので、詳しく説明していきますね^^

では早速、ピーマンの育て方と栽培のコツを

  • ピーマンの栽培の特徴
  • 植えるのにちょうど良い苗の大きさ
  • おすすめの品種
  • 土作り〜収穫までの栽培手順とポイント

にわけて、説明していきたいと思います。

年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきます。

しっかり追肥をし株を大きく育てれば、初夏から秋のはじまりまで長期収穫できるのでチャレンジしてみましょう♪

ピーマンの栽培の特徴とコツ

ピーマンの栽培の特徴

ピーマンの栽培の特徴とコツをつかめば、初心者でも簡単に作ることができますよ♪

ピーマンの栽培の特徴

栽培難易度:★★☆☆☆
分類:ナス科
種まき時期:2月中旬
収穫時期:6月下旬~10月下旬
発芽適温:25~30℃
生育適温:20~30℃
好適土壌pH:6.0-6.5(弱酸性)
連作障害:連作不可。3~4年あける。

【栽培のコツ1】は一番花咲くまでポットのまま育てること!

ピーマンを種から育てるのは、初心者には少し難しいかもしれません。

まずは苗から育てることに挑戦してみましょう。

4~5月頃になると、園芸店でピーマンの苗を見つけることができますよ。

一番花が咲いている苗か、もう少しで咲きそうな苗を選んでみてください。

苗がまだ小さかったら、一回り大きなポットに植え替えて、一番花が咲くまで育てましょう。

苗が小さいまま植え付けをすると、葉や枝が育ちすぎてしまい、実が大きく育ちません。

逆に、苗が大きくなりすぎてしまうと、植え替えた苗が土に根付かず、生長が遅くなってしまいます。

・一番花(いちばんか・いちばんばな)とは?

株の中で一番最初に咲く花を一番花と言います。

せっかくのきれいな花ですが、一番花はつみ取ってしまいます。

これは株を大きく育てるためです。

ピーマンのおすすめの植え付け時期は5月上旬~5月下旬

おすすめの植え付け時期は5月上旬~5月下旬です。

目安は、最低気温が10℃以上になった頃です。

気温が低い時期に植えると、苗が土に根付くまで時間がかかってしまい、大きく育ちません。

気温が十分に高くなってから植え付けするようにしましょう。

ピーマンのおすすめの品種は京ひかり、エース、ぴー太郎など

ピーマンにはたくさんの種類があります。

どれも作りやすいので、形や大きさ、味の好みで選んでみるとよいでしょう。

京ひかり

濃い緑色でつやのある、中くらいのサイズのピーマンです。

病気にも強く、育てる環境が少し悪くても、しっかり生長してくれます。

エース

大きめでだるま型をしたピーマンで、たくさん収穫できます。

実に厚みがあり、肉づめなどの料理にぴったりの品種です。

ぴー太郎

苦い味が嫌いな人にも食べやすい、ほんのり甘みを感じる品種です。

「こどもピーマン」という名前でも知られています。

実は小さめですが、肉厚でみずみずしい食感です。

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ピーマンの育て方と栽培のポイント

手順1.土作りをしよう!畝は高くがおすすめ

ピーマンは弱酸性の土を好みます。

ピーマンは過湿、乾燥のどちらにも弱い野菜です。

水はけをよくするために、畝は高く作りましょう。

  1. 植え付けの2週間前までに苦土石灰(くどせっかい)を1㎡あたり100~150gまいて、よく耕しておきます。
  2. また、ピーマンは肥料が好きなので、植え付けの1週間前までにたい肥と十分な元肥を入れ、もう一度よく耕しておきます。
  3. 土作りがすんだら、土をポリマルチでおおいます。
ことさん
ことさん
ポリマルチは、土の中の温度をあたたかくする役目があるほか、雑草が生えたり、土が乾いたりするのを防ぐ役割もあります。

手順2.気温が十分高くなってから苗を植え付けよう!

最低気温が10℃以上になってきたら、植え付けのタイミングです!

一番花が咲き始め、本葉が13~14枚になったら植え付けます。

ことさん
ことさん
ピーマンは高い温度を好むので、よく晴れた日の午前中を選んで植え付けるといいですよ!
  1. 株と株の間を45~50cmあけて、ポリマルチに穴をあけます。穴の中の土を掘り出し、水をたっぷりかけておきます。
  2. 根がくずれないように、苗はゆっくりとていねいにポットから取り出しましょう。
  3. 浅めに植えて、根元の土を軽く押さえます。
  4. ピーマンの茎は弱く折れやすいので、植え付けの後は、仮支柱で支えておきます。
  5. 苗が根付くまでの間は、毎日たっぷりと水分を与えます。

・マルチ穴あけ機とは?

マルチ穴あけ機は、刃先がギザギザしていて、マルチに押し当てると丸くマルチが破り取られてキレイな植え穴ができます。

スコップで穴をあけても良いですが、植え穴が狭いと日光を遮って発芽しなかったりすることがあるので、初心者の方はマルチ穴あけ機を使うのをおすすめします!

ホームセンターやインターネットでも販売されています。

手順3.水やりは土が乾いたらこまめにおこなう!

ピーマンは、乾きすぎても水を与えすぎても上手に育ちません。

土の表面が乾いているときにたっぷりと水やりをします。

乾きすぎると、花が落ちてしまったり、実の形が悪くなってしまったり、先のほうが黒くなってしまう原因になります。

雨の少ない夏場は、朝夕2回、しっかりと水を与えましょう。

手順4.支柱は3本仕立てが基本!

主茎が伸びたら「3本仕立て」で支柱を立てます。(一株につき支柱は3本用意します)

  1. まず、一番花がついている主茎とそのすぐ下で勢いよく伸びているわき芽を2本残し、その下にあるわき芽はすべて取りのぞきます。
  2. 主茎は、まっすぐに立てた支柱にひもで結びます。
  3. 支柱は強い風が吹いてもぐらつかないよう、根本の近くの地面にしっかりと差し込みます。
  4. 残り2本の支柱は、X型に組んで地面に差し込みます。
  5. それぞれの支柱に、わき芽をひもで結びます。

株が大きくなってくるとピーマンの重みで枝が折れてしまうこともあります。

その場合は、枝ごとに支柱を立てるようにして、しっかりと枝を支えましょう。

また、茎が分かれたところから、どんどんわき芽が出てきます。

そのままにしておくと風通しが悪くなり、病気の原因にもなります。

多すぎる枝は取りのぞき、花が咲きすぎたときも、つみ取って花の数を減らします。

手順5.肥料は切らさないように追肥しよう!

ピーマンは一株にたくさんの実がつき、収穫期間も長めです。

途中で肥料切れをおこさないためよう、こまめに追肥をおこないます。

最初の追肥は、最初の実がついたら行います。

その後は2~3週間に1度のペースで追肥します。

  1. 追肥は、1㎡あたり30~40gを目安に肥料を与えます。
  2. マルチの片側を畝の肩まではずし、畝にそって浅く溝を掘ります。
  3. そこに肥料を入れ、土と混ぜてからマルチを元に戻します。

ピーマンの収穫時期と収穫方法

ピーマンの収穫時期

一般的な収穫時期は6月下旬~10月下旬までです。

次々と実をつけるので、長い間収穫を楽しめます。

ピーマンは花が咲いてから15~20日で収穫できます。

大きくなった実は、こまめに収穫しましょう。

そうすることで、長く収穫を楽しめます。

赤くなると固くなるので早めの収穫を心がける!

ピーマンは収穫の時期が遅れると、外側が固くなってしまい、シワが寄ってしまいます。

皮の緑色があざやかで、ツヤがあるうちに収穫しましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、「ピーマンの育て方!肥料や水やりと支柱のたて方など栽培のコツ」を紹介してきました。

他の夏野菜と比べて、暑さにも強く、どの品種でも育てやすいピーマン。

株を大きく育ててたくさん収穫を楽しんでくださいね。

ピーマンの栽培のまとめ
  • 土作り・・・十分な堆肥と元肥を入れ耕しておきます。
  • 植え付け・・・気温が十分に高くなってから行います。
  • 水やり・・・地面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
  • 支柱の立て方・・・茎が弱いので、「3本仕立て」でしっかりと枝を支えましょう。
  • 追肥・・・最初の実がついたら追肥し、その後も2~3週間おきに追肥を行う。
  • 収穫・・・収穫時期は6月下旬から10月下旬まで。花が咲いてから15日~20日目が収穫の目安です。