葉が食べられていたり、実が何かにかじられてしまっている。
虫は見当たらないが、葉や茎にキラキラしたあとが残っていることがあります。
これは、ナメクジのしわざです。
そのまま対策をせず放置していると、葉や実を食べられたり結球する野菜の中から葉が食べられたりします。
しかし、ある8つの対策をおこなえば、ナメクジの被害にあわずに、初心者のあなたでも上手に美味しい野菜を作ることができますので、紹介していきますね。
そこで、ナメクジの野菜被害対策を
- 被害になりやすい野菜の種類
- 被害の特徴と様子
- 発生の時期と場所
- 8つの予防や対策方法とポイント
にわけて、説明していきたいと思います。
年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね^^
ナメクジの野菜被害の特徴
ナメクジが発生しやすい野菜
バラ科・・・イチゴ
ネギ科・・・ネギ
ウリ科・・・キュウリ
アブラナ科・・・キャベツ・ハクサイ
ナメクジの被害の特徴と様子
ナメクジ被害の特徴は、新芽や若葉などの柔らかい葉や実を食べられることです。
大きく育った葉は、固いため食べません。
しかし、ハクサイのように結球する野菜の中に入り込んで中の葉を食べてしまいます。
さらに、ナメクジには線虫という寄生虫を体にくっつけて動き回ります。
そのため、ナメクジが這ったあとの葉はよく洗ってから食べるようにしないと体調をこわします( 死亡事故もあります )。
ナメクジが発生する時期や場所
ナメクジは、梅雨の時期にもっとも発生します。
湿った暗い場所が、大好きなので日中はそこに隠れて、夜の間野菜を食べます。
ナメクジは1匹でも卵が産めるため、日陰で湿った土の中などに産卵します。
また、生ごみも大好きな場所ですので、畑に野菜を放置していると集まってきます。
ナメクジの8つの対策方法
ナメクジ対策には、8つの方法があります。
- 早朝に見回り駆除する。
- 畑や周辺もキレイにする。
- 日当たりや風通しをよくする。
- ビールトラップで捕獲する。
- ツバキの実や葉やまく。
- 土壌を中性にする。
- 木酢液で寄せ付けない。
- 農薬を使用する。
最も有効な対策は、湿った暗い場所をつくらないことです。
対策1.早朝の見回りで、見つけ次第駆除しよう!
ナメクジは、夜間動き回ります。
日中は、隠れているためみつけられません。
早朝の涼しい時間帯は、まだ隠れていません。
虫を触るのに苦手な人には、割りばしが有効です。
対策2.畑の周りの雑草も除去しよう!
雑草地には、ナメクジが好きな葉もあります。
畑の野菜にだけ注意していると、気が付けば周りに大量発生している場合もあります。
畑の中だけでなく、周りの雑草も除去してキレイにしましょう。
対策3.日当たりや風通しをよくして、湿った環境をなくそう!
ナメクジは、湿った場所が大好きです。
不要な葉や、落ち葉をかたづけてナメクジが近寄らない環境をつくりましょう。
防虫ネットをトンネル掛けして、ナメクジを野菜にちかづけない様にします。
対策4.ビールトラップを仕掛けて、一斉駆除しよう!
ナメクジは、ビールが大好きです。
少し深めの容器に飲み残し等のビールをいれておけば、ナメクジがそこに入ります。
ただし、浅い容器だとナメクジが出て行ってしまいますので、深めの容器を使用します。
使用済みの1ℓペットボトルを半分くらい切って使えば、後片付けも楽です。
対策5.ツバキの実や葉を、刻んでまいておこう!
ナメクジは、ツバキが嫌いです。
野菜の周りに、ツバキの実や葉を刻んだものをまいておけば近寄りません。
対策6.土壌を中性にして、ナメクジの発生を抑えよう!
ナメクジは、酸性がつよい土で発生しやすくなっています。
野菜が育ちやすい 6.0~6.5phくらいに抑えるようにしましょう。
対策7.木酢液を使って防除しよう!
ナメクジは、木酢液の匂いが大嫌いです。
木酢液を野菜に吹きかけておけば、ナメクジは近寄りません。
元々、木酢液は木材を炭にするときに出てくる煙が液体化したものです。
木酢液は、園芸店やホームセンターで購入できます。
ただし、雨が降れば木酢液は流れてしまいます。
そのつど、野菜にふきかける必要があります。
対策8.農薬はナメ退治スプレーがおすすめ!
ナメクジの駆除には「ナメ退治スプレー」が有効です。
この農薬は、天然成分の散布型でナメクジを退治できます。
そのほか、下記の農薬も有効です。
- ナメ退治忌避粒剤
- ナメトール
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「ナメクジの野菜被害対策!8つの予防や駆除方法・天然成分の農薬も紹介」を紹介してきました。
せっかく精魂込めてつくった野菜が、ナメクジの被害にあうとガッカリします。
【ナメクジの特徴】
カタツムリの殻がついていない虫です。
【発生の時期】
主に梅雨の時期に大量発生します。
【被害にあう野菜】
- バラ科:イチゴ
- ネギ科:ネギ
- ウリ科:キュウリ
- アブラナ科:キャベツ・ハクサイ
【被害の特徴】
葉や実が食べられてしまいます。
ナメクジは線虫を寄生しているため、這ったあとの葉や実は食べると危険です。
かならず消毒しましょう。
【ナメクジ対策】
ナメクジ対策には、8つの方法があります。
- 早朝に見回り駆除する。
- 畑や周辺もキレイにする。
- 日当たりや風通しをよくする。
- ビールトラップで捕獲する。
- ツバキの実や葉やまく。
- 土壌を中性にする。
- 木酢液で寄せ付けない。
- 農薬を使用する。
【おススメの対策】
風通しと日当たりをよくして、湿った場所をつくらないことです。