緑黄色野菜のカボチャは、バーベキュー・煮物・スイーツの食材として親しまれています。
カボチャは栄養分がいっぱいで、特にベータカロチンが多くふくまれています。ベータカロチンには老化・動脈硬化・ガンを引きおこす活性酸素のうごきをおさる抗酸化作用をもっています。また、味は淡泊で粘りがあるので、煮崩れしにくく煮物などの日本料理にむいてます
そんなカボチャの栽培ですが、蔓(ツル)ばかり伸びてしまったり人工授粉をおこなわなかったりすると、成長がわるくなり果実をつけなくなって収穫量が少なくなります。
しかし、ある対策をおこなえば果実が実りやすくなり、初心者のあなたでも上手に美味しいカボチャを作ることができますので紹介していきますね。
そこで、カボチャの育て方と栽培のコツを
- カボチャ栽培の特徴
- ツルぼけを防止
- 人工授粉の時間に注意
- おすすめの品種
- 植え付け~収穫までのポイント
にわけて、説明していきたいと思います。
年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね^^
カボチャの栽培の特徴とコツ
カボチャの栽培の特徴
カボチャの栽培の特徴とコツをつかめば、初心者でも簡単に作ることができますよ♪
栽培難易度:★★★☆☆
分類:ウリ科
植え付け時期:4月上旬~7月上旬
収穫時期:6月中旬~10月中旬
発芽適温:25~30℃
生育適温:20℃前後
好適土壌pH:6.0~6.5(弱酸性)
連作障害:なし。連作可能
【栽培のコツ1】 元肥を少なくしてツルぼけを防ごう!
カボチャは、肥料のチッ素分がおおすぎるとツルばかり伸びて果実をみのらせないツルぼけになります。
そのため、元肥の時点で量や成分をかんがえなければいけません。
これは、同じ場所で栽培した作物がおおきく関係します。
前に栽培した作物がマルチを使用していたりマメ科の植物だったばあい、土にまだ肥料がのこっている可能性があります。
そのばあい、元肥の量をひかえめにして追肥をおおくしたり、チッ素分がすくなくリン酸やカリウムがおおい肥料をつかうといった対策がひつようになります。
【栽培のコツ2】空中栽培で収穫量を増やそう!

カボチャの栽培方法は2つあります。
地面にはわせる方法と空中にのばしていく栽培方法です。
地面をはわせる方法ですと、広範囲に場所をつかうことや、人工授粉の難易度があがり果実のじょうたいがわかりづらいため収穫量がへってしまいます。
そのため、初心者のかたには空中栽培でそだてることをおすすめします。
カボチャのおすすめの植え付け時期は5月初旬~6月中旬
カボチャは寒さによわいため、栽培地によって植え付け時期がかわります。
- 寒冷地(東北等) : 5月下旬~7月初旬
- 中間地(関東等) : 5月初旬~6月中旬
- 温暖地(四国・九州等): 4月初旬~5月中旬
カボチャのおすすめの品種は、「ほっこり姫」
カボチャの空中栽培では果実の重みをネットや支柱でささえるため、ミニカボチャの品種をおすすめします。
ほっこり姫
ミニカボチャなのに、大玉の品種と同じくらい収穫量があり、実がギッシリつまった品種です。
果実の重さは600~800gで肉厚で食べ応えがあり、濃厚な味わいも楽しめます。
はやと
生育期間が短い品種です。
人工授粉してから30~35日で収穫ができます。
果実の重みは700~800gで、収穫量がおおいのが特徴です。
煮物料理に最適です。
栗坊
甘くてホクホクした果実になります。
重さは500~600gでミニカボチャのなかでも小柄です。
従来の煮物に加え、種子部をくり抜いて詰め物料理にも適しており、電子レンジで10分前後加熱してもおいしく食べれます。
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カボチャの育て方と栽培のポイント
手順1.元肥はひかえめに土作りをしよう!
カボチャは寒さによわいので、マルチを敷いて地温を高めましょう。
- タネまき2週間前に、苦土石灰を1㎡あたり150gをまき、深さ30cmくらいまでよく耕します。
- タネまき1週間前に、1㎡あたり堆肥2kgと化成肥料50gをまいて、土とよく混ぜます
- 幅100cm、高さ5cmの畝(うね)を作り、ポリマルチを敷きます。
・銀線入りマルチとは?
銀線入りマルチは、透明や黒のマルチに銀色の線が入っていて、アブラムシなどの防虫効果があります。
手順2.種は横に地面と平行にまこう!
- 株間100cmの1条植えにします。畝の中央よりはずして植えると支柱に誘引しやすくなります。
- ポリマルチに、カッターで十字に切れ目をいれるか市販の穴あけ機を使用します。
- 1ヶ所に2~3粒、タネのひらたい面を土にたいして水平にまきます。このとき、タネを植える穴の深さは、タネの厚さの3~4倍を目安とします。
- 水やりをして、ホットキャップをかぶせます。
・ マルチ穴あけ機とは?
マルチ穴あけ機は、刃先がギザギザしていて、マルチに押し当てると丸くマルチが破りとられてキレイな植え穴ができます。
スコップで穴をあけても良いですが、植え穴が狭いと日光をさえぎって発芽しなかったりすることがあるので、初心者の方はマルチ穴あけ機をおすすめします!
これは、園芸店やインターネットでも販売されています。
・ホットキャップとは?
苗にかぶせる透明なテントのことです。別名、苗帽子とも言います。 保温や防寒のほか、風よけにも効果があります。
150cmぐらいの短いトンネル用支柱や割った竹などを十文字に挿して、ポリフィルムなどをかぶせます。
これらの材料は、園芸店やインターネットで販売されています。
手順3.本葉が2~3枚になったら間引こう!
種まきから3~5日ほどで発芽します。本葉が2~3枚になったら1本間引きます。 そして本葉が4~5枚になったら1本立ちさせて、ホットキャップをはずします。
手順4.支柱はトマトの雨よけ用の支柱を使うと便利
カボチャの果実は、ミニカボチャでもかなり重くなります。そのため、ガッシリとした支柱にトマトの雨よけ用の支柱と、ツルをのばすためにキュウリ用ネットをつかいます。
- トマトの雨よけ用の支柱を根株から10cmほどはなして、シッカリとさしこみ組み立てます。
- 雨よけのビニールはカボチャの空中栽培には使用しないので、骨組みだけくみたてます。
- キュウリ用ネットを苗から上にむけて雨よけ用の支柱に、はわせていきます。
- ツルがネットに届くようになったら、誘引します。茎からでている巻きひげが自分では、はいあがることができないので本葉が3枚ふえるごとに、ツルを網にまきつけましょう。
・ キュウリ用ネットとは?
キュウリだけでなく、豆類にも使えます!長くても、端をまとめて支柱にくくっておくと他の野菜にも使えますよ♪
・ トマトの雨よけ用支柱とは?
雨除けグッズは、必要な部材がセットになっており、雨がちょくせつトマトにあたらないように畝全体を傘のようにおおうことができるものです。
これには、 曲がった形のパイプや専用シート等の部材がすべて1つのセットとして用意されており、園芸店やインターネットで販売されております。
手順5.親づると子づる2本を伸ばそう!
1本のカボチャに、親ヅルと子ヅル2本の合計3本をのばします。 孫ヅルは葉がこみすぎるようになるので、見つけしだい切りとります。
手順6.午前9時までに人工受粉しよう!
虫やハチなどの自然な受粉をきたいするより人工授粉をおこなって、確実に受粉させましょう。雄花の花粉は早朝にさいてから寿命が短いので、 午前9時までに人工授粉をおこないましょう。雄花は花弁のしたがふくらんでいませんので、見分けることができます。
- 雄花をつみ、花弁をとりさって雌花の柱頭に転がすように花粉をつけます。
- 受粉がおわったら、収穫の目安になるように日付を記入したラベルをつけます。
手順7.ツルの勢いが弱く葉の色が薄いときは追肥しよう!
株のようすと観察して、もしツルのいきおいが弱く葉の色が薄いときは、追肥をしましょう。勢いよく伸びていて葉の緑色がこいばあいは、追肥はしないでください。
追肥は、株元から10cmほど離れたところに、穴をあけて化成肥料を1㎡あたり30gほどこします。
ツルと葉のじょうたいによって判断してください。余計に肥料をあげすぎるとツルぼけになってしまいます
カボチャの収穫時期と収穫方法
カボチャの収穫時期
カボチャの収穫時期は、栽培地によってかわります。
- 寒冷地(東北等) : 7月下旬~10月中旬
- 中間地(関東等) : 6月下旬~9月中旬
- 温暖地(四国・九州等): 6月中旬~9月初旬
白っぽくツヤがなくなったら収穫しよう!
茎と果実のあいだが、白っぽく変色したものや果実の表面が白っぽくツヤがなくなったものを選んで収穫します。しかし、これだけでは確実とはいえませんのでタネ袋にかかれている収穫時期を参考にしましょう!
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「カボチャの空中栽培での育て方!受粉や支柱・摘芯の仕方のコツ」を紹介してきました。
ツルボケの防止策や人工授粉のポイントをしっかり押さえておけば、初心者のあなたでも美味しいカボチャを作ることができますよ^^
【植え付け時期】
栽培地によってかわります。
- 寒冷地(東北等) : 5月下旬~7月初旬
- 中間地(関東等) : 5月初旬~6月中旬
- 温暖地(四国・九州等): 4月初旬~5月中旬
【土作り】
同じ場所で栽培した植物の栽培方法によって、元肥の量を調整します。
とくにチッ素がおおくならないように注意します。
【種まき時期】
3月中旬~5月中旬のあいだに種をまいて、本葉が3~4葉になったら、
間引きのサインです。
【水やり】
根付くまでしっかりと水をまきます。
そのあとは、自然の雨で問題ありません。
【支柱】
空中栽培をおこなうため、トマト用の雨よけセットとキュウリ用ネットを
使用する。このとき、雨よけセットのビニールは使用しません。
【ツルの整理】
親ヅルと子ヅル2本の合計3本で育てる。孫ヅルは見つけ次第摘みとる。
摘芯は必要ありません。
【人工授粉】
確実に受粉させるために、午前9時までに人工授粉をおこなう。
【追肥】
ツルの勢いがなく、葉の色がうすい場合だけ追肥をする。
化成肥料を1㎡あたり30gほどこす。
【収穫】
収穫時期は、栽培地によってことなる。
タネ袋にかかれている着果から収穫までの日数を参考にして収穫する。
- 寒冷地(東北等) : 7月下旬~10月中旬
- 中間地(関東等) : 6月下旬~9月中旬
- 温暖地(四国・九州等): 6月中旬~9月初旬