夏に水も肥料もあげているのに、葉が白くなってきている。
花の咲いている期間が短い。
ハダニが原因で、野菜が病気になっている可能性があります。
そんなハダニの被害ですが、そのまま対策をせず放置していると、葉が白く変色して野菜が枯れてしまったり、実がならずに収穫できなくなります。
しかし、ある対策をおこなえば、ハダニの被害にあわずに、初心者のあなたでも上手に美味しい野菜を作ることができますので、紹介していきますね。
そこで、ハダニの野菜被害対策を
- 被害になりやすい野菜の種類
- 被害の特徴と様子
- 発生の時期と場所
- 6つの予防や対策方法とポイント
にわけて、説明していきたいと思います。
年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね^^
ハダニの野菜被害の特徴
ハダニが発生しやすい野菜
ナス科・・・シシトウ・トウガラシ・ナス・ピーマン・パプリカ
ウリ科・・・キュウリ・スイカ・マクワウリ
サトイモ科・・・サトイモ
シソ科・・・シソ
ヒユ科・・・ホウレンソウ
ハダニは、体長0.5mmの小さな虫です。
ハダニの被害の特徴と様子
ハダニの被害の特徴は、葉の色素がなくなり白くなって落ちたり枯れてしまうことです。
また、花にも寄生しますので開花している期間が短くなります。
ハダニは、群れで葉の裏側に寄生して野菜の栄養をすいとります。
これにより、野菜を弱らせてしまいます。
そしてハダニは、ダニではなくてクモの仲間ですので、糸を飛ばして別の野菜へ飛んでいきます。
1匹のメスが50~100個ほどの卵を産みます。
この卵は、10日ほどで成虫となり更に卵を産むので、どんどん増えていきます。
ハダニが発生する時期や場所
ハダニは、3月から10月まで発生します。
梅雨明けから増えはじめて、夏場にピークを迎えます。
ハダニは、気温が20~30℃で乾燥した環境です。
そのため、黒いポリマルチを畝(うね)にしいている場合は、要注意です。
ハダニが発生しやすくなります。
また、新しく購入した苗や衣類に付着したり、周りの雑草から侵入するので完全に駆除することはできません。
しかし、ハダニは水に弱いため、対策方法をしっかりとおこなえば心配ありません。
ハダニの6つの対策方法
ハダニ被害を防ぐために6つの方法があります。
- ビニールやセロハンテープで駆除。
- 葉にも水をかけて引き離す。
- 薄めた牛乳液で駆除。
- 畑の周辺もキレイにする。
- 収穫が終わった苗は片付ける。
- 農薬で駆除。
ここで紹介する6つの方法で、ハダニから野菜を守りましょう!
対策1.ビニールテープやセロハンテープで駆除しよう!
発生しているハダニが少ない場合には、殺虫剤は必要ありません。
葉の裏側に群れで寄生しているハダニを、ビニールテープやセロハンテープで貼り付けて駆除します。
対策2.葉の裏に水をかけて引き離そう!
ハダニは、湿気が嫌いです。
葉の裏を霧吹きで水を吹きかけて、湿度を高くするとハダニは寄ってきません。
対策3.薄めた牛乳液を吹きかけて駆除しよう!
牛乳と水を1:1の割合で牛乳液を作成して、霧吹きにいれておきます。
晴れた日に、葉の裏に寄生しているハダニに吹きかけます。
牛乳がかわいてくると収縮するので、これでハダニを窒息死させます。
対策4.畑の周りの雑草も除去しよう!
雑草地は、ハダニの発生源にもなります。
畑の中だけでなく、周りの雑草も除去してキレイにしましょう。
対策5.収穫し終わって枯れた野菜は処分しよう!
収穫が終わって枯れてしまった野菜も、畑に放置せずに処分しましょう。
これが、ハダニの発生源になる場合もありますので気をつけましょう。
対策6.農薬はアーリーセーフがおすすめ!
ハダニの駆除には「アーリーセーフ」が有効です。
この農薬は、天然由来の成分を配合しているので有機栽培ができます。
そのほか、下記の農薬も有効です。
- ベニカマイルドスプレー
- 粘着くん液剤
- バロックフロアブル
- マラソン乳剤
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「ハダニの野菜被害対策!予防や駆除方法・ベストな農薬も紹介」を紹介してきました。
せっかく時間をかけてつくってきた野菜が、ハダニの被害にあうとガッカリします。
【ハダニの特徴】
0.5mmくらいの小さい虫です。
糸を使って飛ぶことができます。
【発生の時期】
3~10月に被害にあいます。
梅雨明けから夏場がピークです。
【被害にあう野菜】
ナス科とウリ科の被害が多いですが、その他の野菜も寄生される場合があります。
【被害の特徴】
被害は2種類あります。
- 葉が白くなり枯れてしまう。
- 花の咲いている期間が短くなる。
【ハダニ対策】
ハダニ対策には、6つの方法があります。
- ビニールやセロハンテープで駆除。
- 葉にも水をかけて引き離す。
- 薄めた牛乳液で駆除。
- 畑の周辺もキレイにする。
- 収穫が終わった苗は片付ける。
- 農薬で駆除。