病害虫の被害状況と対策方法

アブラムシの野菜被害対策!予防や駆除方法・ベストな農薬も紹介

葉の裏にたくさん小さな虫がたかっていませんか?

それはアブラムシです。

集団で野菜にとりついて、野菜に必要な栄養を吸いとってしまいます。

そんなアブラムシの被害ですが、そのまま対策をせず放置していると、野菜が枯れてしまったり、畑全体に病気が広がってしまいます。

しかし、ある対策をおこなえば、アブラムシの被害にあわずに、初心者のあなたでも上手に美味しい野菜を作ることができますので、紹介していきますね。

そこで、アブラムシの野菜被害対策を

  • 被害になりやすい野菜の種類
  • 被害の特徴と様子
  • 発生の時期と場所
  • 8つの予防や対策方法とポイント

にわけて、説明していきたいと思います。

年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね^^

ことさん
ことさん
ここでは、農薬をつかわずにアブラムシを寄せつけない方法も紹介します。

アブラムシの野菜被害の特徴

アブラムシが発生しやすい野菜

【アブラムシが発生しやすい野菜の特徴】

アブラナ科・・・カブ・ブロッコリー・ミズナ・ミブナ
ネギ科・・・アサツキ・ワケギ・タマネギ・ニラ・ニンニク・ネギ・ラッキョウ
アオイ科・・・オクラ
キク科・・・ゴボウ・シュンギク・レタス
ウリ科・・・スイカ・マクワウリ
サトイモ科・・・サトイモ
ナス科・・・シシトウ・トウガラシ・ジャガイモ・ピーマン・パプリカ
イネ科・・・トウモロコシ

アブラムシは、体長2~4mmの小さな虫です。

アブラムシの被害の特徴と様子

アブラムシの被害の特徴は、新芽や蕾(つぼみ)に小さな虫が群れになってたかり、汁液が吸われて成長がわるくなることです。

そして、アブラムシはウイルスを媒介します。

アブラムシは、汁液を吸うときに細い針のようなもの刺します。

この針に、野菜のウイルスが付いてしまい他の植物の汁液を吸うときに移してしまいます。

病気をもっている野菜から、健康な野菜に病気がうつされてしまうので被害が広がります。

また、アブラムシから出る排泄物を狙ってアリが寄ってくるようになります。

アリが集まりだすと、アブラムシの天敵が近寄れなくなります。

被害が広がる前に、たかられている葉を切りとって処分しましょう。

ことさん
ことさん
周囲にアリがたくさんいる場合は、アブラムシがいる可能性が高いので注意しましょう!

アブラムシが発生する時期や場所

アブラムシは、1年中植物に寄生している害虫です。

真夏の暑さには弱いため、被害の多くは4~6月と9~10月に発生します。

雨が少なく晴天が続く年や、日当たりや風通しの悪い場所で発生するので注意が必要です。

冬の間は、卵のままで越冬します。

しかし、暖かい地域では1年中幼虫が増えていきますので、季節を問わず対策が必要です。

ことさん
ことさん
ほっておくと大量発生につながるので、注意しましょう。

アブラムシの8つの対策方法

アブラムシ被害を防ぐために8つの方法があります。

  • チッ素肥料のやりすぎに注意。
  • 株間の密植状態をさける
  • シルバーマルチや反射テープを利用する。
  • 粘着テープで駆除する。
  • テントウムシの力を借りる
  • 牛乳や石鹸水をふきかける。
  • 木酢液を使ってよせつけない。
  • 農薬で駆除

アブラムシは見つけ次第、つかまえましょう。

しかし、アブラムシは小さく見つけにくいです。

ここで紹介する8つの方法で、アブラムシから野菜を守りましょう!

対策1.チッ素肥料のやりすぎに注意しよう!

チッ素分の多い肥料を与えすぎると、葉で合成されるアミノ酸が多くなります。

アブラムシは、このアミノ酸が大好きなので寄ってきます。

ことさん
ことさん
土作りや追肥のときに注意しましょう!

対策2.株間の密植状態をさけて日当たりと風通しをよくしよう!

株と株の間隔を狭く植え付けてしまうと、密植状態になります。

密植状態になると、日当たりや風通しがわるくなります。

アブラムシにとっては、最高の環境になってしまいますので被害が急激に広がります。

株間は植え付けの時点でしか調整できませんので、狭くならないように植えましょう。

ことさん
ことさん
風通しや日当たりの妨げになるような、枯れた葉はとってしまいましょう。

対策3.シルバーマルチや銀色の光反射テープで予防しよう!

アブラムシは、反射光が苦手です。

そのため、反射光がでやすいものを予防策として使用します。

シルバーマルチは、土づくりの畝(うね)づくりの時点で設置します。

苗が成長してきたら、光反射テープを野菜の周りに囲むようにはります。

ことさん
ことさん
シルバーマルチや銀色の光反射テープは、他の害虫にも有効な方法です。

対策4.黄色い粘着テープを周りにはって駆除しよう!

アブラムシは、黄色に強く引き寄せられる習性があります。

株の周りに、黄色の粘着テープを設置しておけばテープにくっついて捕まえることができますよ。

ことさん
ことさん
農薬に頼らない害虫駆除ができます。

対策5.天敵のテントウムシの力をかりよう!

アブラムシの天敵は、テントウムシです。

テントウムシは、1匹あたり10匹以上のアブラムシを捕食します。

一方、アブラムシは成虫1匹で1日あたり5匹の卵をうみます。

早い段階で、テントウムシが1匹いるだけでアブラムシを防ぐことができます。

ことさん
ことさん
虫だからといってテントウムシは駆除しないでください。

対策6.牛乳や石鹸水をふきかけて撃退しよう!

牛乳や石鹸水をアブラムシにふきかけて駆除できます。

牛乳そのままか、水で薄めて霧吹きで吹きかけます。

牛乳の膜でアブラムシは息ができなくなります。

さらに、牛乳が乾燥するときに縮む力でアブラムシを圧迫死させます。

石鹸水の場合は、500mlペットボトル1本に油と台所洗剤を2、3摘たらし、霧吹きでスプレーします。

どちらも場合も、吹き付けた後はしっかりと洗い流しましょう。

ことさん
ことさん
この方法は初期駆除です。大量発生した時には対応できません。

対策7.木酢液を使って防除しよう!

アブラムシは、木酢液の匂いが大嫌いです。

木酢液を野菜に吹きかけておけば、アブラムシは近寄りません。

元々、木酢液は木材を炭にするときに出てくる煙が液体化したものです。

ことさん
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天然の素材ですので、何度野菜に吹きかけても問題はありません。

木酢液は、園芸店やホームセンターで購入できます。

ただし、雨が降れば木酢液は流れてしまいます。

そのつど、野菜にふきかける必要があります。

対策8.農薬はベニカ水溶剤がおすすめ!

アブラムシの駆除には「ベニカ水溶剤」が有効です。

この農薬は、効果の持続期間がながいので害虫の防除薬として適しています。

そのほか、下記の農薬も有効です。

  • アーリーセーフ
  • ベニカマイルドスプレー
ことさん
ことさん
商品によって使用量・うすめ方・使用時期がことなりますので、しっかりと説明書を読んでから使用しましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、「アブラムシの野菜被害対策!予防や駆除方法・ベストな農薬も紹介」を紹介してきました。

せっかく時間をかけてつくってきた野菜が、アブラムシの被害にあうとガッカリします。

ことさん
ことさん
しっかりと、対策をおこなって大事な野菜を守りましょう!
アブラムシ対策のまとめ

【アブラムシの特徴】
2~4mmの虫です。
飛ぶことができます。

【発生の時期】
真夏の暑さには弱いため、4~6月と9~10月に被害にあいます。

【被害にあう野菜】
様々な野菜が被害にあいます。

【被害の特徴】
被害は2種類あります。

  1. 成長がわるくなる
  2. 病気が蔓延する

【アブラムシ対策】
アブラムシ対策には、8つの方法があります。

  • チッ素肥料のやりすぎに注意。
  • 株間の密植状態をさける
  • シルバーマルチや反射テープを利用する。
  • 粘着テープで駆除する。
  • テントウムシの力を借りる
  • 牛乳や石鹸水をふきかける。
  • 木酢液を使ってよせつけない。
  • 農薬で駆除