1年中食卓に欠かせない野菜の一つ、玉ねぎ。
旬の時期は安いけれど、それ以外の時期は値段が上がることも・・・
もし、お家の畑で1年分の玉ねぎが作れたら、とっても家計の助けになりますよね^^
だけど、玉ねぎ栽培は初心者には難しいのでは??
と思う方も多いはずです!
しかし、玉ねぎは冬から春にかけて栽培すれば、比較的病気や害虫の被害が少なく、育てやすい野菜なんですよ!
では早速、 たまねぎの育て方と栽培のコツを
- 玉ねぎの栽培は苗選びが重要!
- おすすめの植付け時期は11月!
- おすすめの品種は〇〇
- 育て方と栽培のポイント
- 収穫や保存方法
にわけて説明していきたいと思います。
年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね^^
長期保存ができ、色々なお料理にも使えて、一年中食べられる玉ねぎをぜひ作ってみましょう!
初心者でも玉ねぎを失敗せず上手に作るコツ!トウ立ちを防ぐには苗選びが重要?
栽培難易度:★★☆☆☆
分類:ユリ科ネギ属
種まき時期:8月中旬~9月下旬
収穫時期:3月中旬~6月下旬
発芽適温:20度前後
生育適温:15~20度
好適土壌pH:5・5~6・5
連作障害:ほとんどない
玉ねぎの栽培の特徴ですが、冒頭でもお伝えしたように、冬から春にかけて栽培し、病害虫が比較的少なく、初心者でも作りやすい作物です。
ただ、初心者の皆さんが失敗しやすいのがトウ立ちです。
トウ立ちとは、玉ねぎの中心から花の蕾が上がり、やがて花が咲くと球が太らず芯の部分が固くなってしまします。
とても食べれたものではありません!
そんなトウ立ちにならずに玉ねぎを上手に栽培するには、苗選びがとても需要です!
苗を購入するときに注意したいポイントとしては、
- 草丈が25㎝程度
- 根に近い球根になる部分の直径が7~8㎜のもの
を選ぶことです。
太すぎても細すぎてもうまく育ちません。
球根部分の太さが15㎜を超えると、トウ立ちしてつぼみができてしまったり、5㎜以下では霜に当たって枯れてしまうことがあるので注意して選びましょう。
直径が7~8㎜??とわからない方は、鉛筆を想像してみよう!
「鉛筆よりもやや細め」と考えると選びやすいよ♪
もし、購入した苗の中に、小さいものや大きすぎるものがあれば、もったいないですが外しておきましょう。
玉ねぎの植付け時期は11月~12月がおすすめ!早すぎてもトウ立ちの原因に
玉ねぎの栽培時期は、次の栽培カレンダーを参考にしてください。
(ボックス)
品種によって栽培の時期がかなり違うので、種を買う時は袋の裏に記載された栽培時期を確認して購入しましょう。
玉ねぎ苗の植え付けは、11月~12月がおすすめです。
早すぎると苗が育ちすぎてしまい、トウ立ちにつながります。
遅いと気温の低下で苗が根付かなかったり、簡単に苗が霜で上がってしまったりすることもあります。
春まきするときは、3月~4月に種をまき5月に植え付けしよう。
玉ねぎのおすすめの品種は泉州中高黄!
玉ねぎは、たくさんの品種がありますが、「泉州中高黄」 は、やわらかく甘みがあり、病気などにも強く、家庭菜園向きです。
長期の貯蔵もでき、西洋料理に向いています。
「ネオアース」も貯蔵が長期間可能で、形の美しい玉ねぎです。
辛みが少なく甘みの強い赤玉ねぎの「サラダレッド」なども人気です。
玉ねぎの育て方と栽培のポイント
秋まき、春どりが一般的で、8月から9月にかけて種を撒き、翌年3月~5月に収穫できます。
玉ねぎの栽培は、水はけが良く、湿り気のある土を好みます。
また、ある程度肥えた土を必要とします。
土が固く水はけの悪い場所では、ボカシや腐葉土を入れ水はけを良くして準備をしましょう。
ここでは栽培方法と育て方のポイントについて説明します。
手順1.土作りをしよう!玉ねぎ用マルチを使うと便利
- 植え付け2週間前、菜園の全面に苦土石灰を1㎡あたり100gをまき、深さ30cmほどよく耕しておきます。
- 植え付け1週間前、1㎡あたり堆肥を1kgと化成肥料を50gをまき、土全体に混ぜます。
- 畝を幅60~100㎝、高さ10㎝くらいの平らな畝を作ります。
- 玉ねぎは栽培期間が長いため、保温と防草のため黒マルチを張りましょう。
それを使うと、霜で地面が上がって苗が持ち上がるのをふせげるので安心です。
手順2.苗を植え付けよう!深すぎると生育が止まってしまうので注意
冬季もずっと菜園で育てるため、できるだけ、日当たりの良い東西畝にします。
株間は10~15㎝くらいあけ、根元を3㎝の深さまで差し込んで植え付けます。
葉が別れている部分まで深く植えてしまうと苗の生育が止まってしまうこともあります。
なので、あくまでも白い部分が少し見えるくらい出して植え付けましょう。
手順3.水やりは自然の雨でOK
玉ねぎ苗の植え付け後、しっかり根が付くまでは、やや乾燥気味に育てます。
冬期でも、1週間以上雨がなく、お天気が続く場合は水やりを行いましょう。
冬場の水やりは、できるだけ暖かい時間に行います。
あまり遅い時間にあげてしまうと、夜間の凍結につながり、苗をいためてしまうことがあるため注意してください。
手順4.寒さ対策にわらを敷いたり不織布をべたがけしよう!
冬から春にかけて、寒さから守るために株元にわらを敷いたり、不織布をべたがけするのがおすすめです。
凍結や霜が上がる寒い地域では特に、冬場の極寒期などに、寒さで霜柱で玉ねぎ苗を一緒に地面からもちあげてしまうことがあります。
そのまま地面から出たままになり、寒さに当たったり干からびて枯れてしまうことを予防できます。
●不織布(ふしょくふ)とは?
不織布は、繊維の目が細かく防虫や保温、霜よけなどに良く使われます。
特に、 種まきから発芽するまでの間や、葉物野菜の防虫対策にとっても活躍するものなので、 持っておくと便利ですよ^^
こちらも、ホームワイドなどの園芸店や資材店、インターネットで購入できます。
手順5.追肥は基本なしでOK!小さい時は2月~3月に1回で化学肥料をやる
今まで10年ほど玉ねぎを育ててきましたが、追肥をしてのは1回だけです。
玉ねぎは長期間の栽培で追肥が必要と言われていますが、元肥をしっかり施しておけば追肥しなくても立派に大きくなります。
ただ、生育があまりにも悪いときは、球の肥大が始まる前に1度追肥をしてみましょう!
追肥のやり方ですが、栽培初期に一度にたくさんの肥料をあげてしまうと根が傷みます。
また、チッソ養分をたくさん吸い上げ葉が茂りすぎたりと、生育不良の原因につながります。
なので、早生種が1月初旬~2月中旬、中生種や晩生種は2月の下旬~3月上旬に、1㎡にひとつかみ程度の化成肥料をあたえてあげましょう。
マルチの穴から手を入れ、株元から少し離してまいていきます。
玉ねぎの収穫や保存方法
次は、どのタイミングでどんな風に収穫するのか、また玉ねぎの保存方法についてご紹介します。
玉ねぎの収穫時期
秋に植えた玉ねぎの収穫時期は下のとおりです。
<温暖地 >
早生種:4月
中生~晩生種:5月下旬~6月
<寒冷地 >
晩生種:6月~7月
品種によっても変わってくるので、苗を買う際にチェックしておきましょう。
また、北海道や東北地域で春まき栽培を行う場合は、収穫時期は7~8月となります。
収穫しよう!7~8割の葉が倒れたら収穫適期
植えてある玉ねぎ全体の、7~8割の葉が倒れたら、晴れの日の土が乾いた状態の時に収穫します。
球の上部を持ち、ひっぱれば簡単に収穫できます。
午前中に収穫し、午後から半日畑に並べて乾かしましょう。
収穫した玉ねぎは葉を切ってコンテナに保存しよう!
収穫後、乾燥させた玉ねぎは、葉の部分をハサミなどで切り取ります。
切り取った玉ねぎは、切り口を上にしてコンテナやダンボールに入れて保存します。
このときになるべく重ならないように入れましょう。
湿気があると、カビたり腐る原因になるので、雨の当たらない風通しの良い場所で保存してください。
まとめ
今回は、「初心者でも失敗しない玉ねぎの育て方!トウ立ちを防ぐには苗の選び方が重要」について紹介してきました。
<初心者でも失敗せず栽培するコツ>
- トウ立ちを防ぐには苗選びが重要!
- 苗は鉛筆の太さよりやや細めを選んで植える。
<玉ねぎのおすすめの植え付け時期>
- 早生種:10月下旬~11月上旬
- 中生~遅生種:11月中旬~12月中旬
<玉ねぎのおすすめ品種>
- 泉州中高黄:やわらかく甘みがあり、病気に強く長期貯蔵もOK!
- ネオアース:貯蔵が長期間可能で、形の美しい。
- サラダレッド:赤玉ねぎ。辛みが少なく甘みの強い。
<玉ねぎの育て方と栽培のポイント>
手順1.土作りをする。玉ねぎ用マルチを使うと便利。
手順2.苗を植え付ける。深すぎると生育が止まってしまうので注意!
手順3.水やりは自然の雨でOK。
手順4.寒さ対策にわらを敷いたり不織布をべたがけしよう!
手順5.追肥は基本なしでOK!小さい時は2月~3月に1回で化学肥料をやる。
<玉ねぎの収穫時期>
- 早生種:4月
- 中生~晩生種:5月下旬~6月
<玉ねぎの収穫しよう>
- 7~8割の葉が倒れたら収穫適期
- 球の上部を引っ張るようにして抜く。
- 午前中に収穫し、午後からは畑に並べて乾かそう。
<玉ねぎの保存方法>
- 収穫した玉ねぎは葉を切ってコンテナやダンボールに保存しよう!
- 保存の際は、切り口を上にして重ならないように注意しよう。
いかがでしたか?
初心者でも栽培のコツをつかめば、大きく立派な玉ねぎを育てることができます。
ぜひ、あなたも玉ねぎ作りにチャレンジしてみてくださいね^^