栄養価が非常に高いと言われるモロヘイヤ。
古代エジプトでは重病の王様がモロヘイヤのスープで元気を取り戻したという説もあるほどです。
日本には比較的最近入ってきた野菜ですが、最近ではネバネバ野菜の一つとして知名度も高くなってきましたね。
クセのない味で、おひたしやスープなどにしてツルッと食べられるので、夏バテ対策にもぴったりの夏野菜です。
モロヘイヤは、暑さや乾燥にも強く病気になりにくいので、初めての方でも気軽に育てることができます。
そんなモロヘイヤの栽培ですが、気温が低いとなかなか発芽してくれません。
しかし、ある対策をおこなえば発芽率もアップするので、初心者のあなたでも上手に美味しいモロヘイヤを作ることができますので紹介していきますね。
そこで、モロヘイヤの育て方と栽培のコツを
- モロヘイヤ栽培の特徴
- 種をあつかうときの注意点
- 種まきのコツ
- おすすめの品種
- 植え付け~収穫までのポイント
にわけて、説明していきたいと思います。
年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね^^
栄養たっぷりのモロヘイヤを食べて、夏の暑さを乗り切りましょう!
モロヘイヤの栽培の特徴とコツ
モロヘイヤの栽培の特徴
モロヘイヤの栽培の特徴とコツをつかめば、初心者でも簡単に作ることができますよ♪
栽培難易度:★☆☆☆☆
分類:シナノキ科
種まき時期:4月下旬~6月中旬
収穫時期:7月上旬~10月中旬
発芽適温:25℃~30℃
生育適温:20〜30℃
好適土壌pH:
連作障害:あり。1年あける。
【栽培のコツ1】種が小さいのでポットに種まきして育苗しよう!
モロヘイヤの種は小さく、初期の生育がゆっくりです。
直まきもできますが、ポットに種まきをして育苗するのがおすすめです。
【栽培のコツ2】サヤや種には毒があるので子供やペットが食べないように注意しよう!
モロヘイヤのサヤや種にはストロファンチジンという有毒物質が含まれています。
誤って食べてしまうと、嘔吐や下痢、めまいなどの症状がおこり、最悪の場合には死に至ることもあると言われています。
モロヘイヤのおすすめの植え付け時期は4月下旬~6月中旬
栽培地によって、植え付け時期がことなります。
- 寒冷地(東北等) : 5月中旬~6月上旬
- 中間地(関東等) : 4月下旬~6月中旬
- 温暖地(四国・九州等): 4月上旬~6月下旬
モロヘイヤのおすすめの品種は?
モロヘイヤには、特に品種がありません。
園芸店などで色々な種が販売されていますので、好きなものを選んでみてください。
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モロヘイヤの育て方と栽培のポイント
手順1.土作りはマルチで地温を高めよう!
モロヘイヤは、日当たりがよく水はけがよければ、どんな土質でも比較的元気に育ちます。
土作りをしっかり行ってあげることで、より長く収穫を楽しむことができます。
- 植え付け2週間前に、苦土石灰を1㎡あたり100gまき、深さ30cmくらいまで土をよくたがやしておきます。
- 植え付け1週間前に、1㎡あたり堆肥2kgと化成肥料100gを入れ、土とよく混ぜます。
- 幅50~60cm、高さ10cmほどの畝を立て、マルチシートを張ります。
手順2.種を3号ポットに5~6粒ずつまこう!
モロヘイヤの育苗には、3号(直径9cm)のポットを使用します。
- 種まき用培養土をポットの8分目まで入れ、たっぷりの水で土をよく湿らせておきます。
- 種は発芽率を上げるため、一昼夜水につけておきます。
- ポットに種を5~6粒ずつまき、種が隠れるくらい土を薄く被せます。
- 理想的な発芽温度は25~30℃です。発芽するまでは不織布をかけておき、気温が低い場合はビニールをかけて保温するとよいでしょう。
モロヘイヤの種は小さいため、上から水やりをすると種が流れてしまいます。
水を入れた容器にポットを並べて、底から吸水させると種が流れてしまうのを防ぐことができます。
手順3.【間引き①】本葉2枚で2~3本に間引く
本葉が2枚になり、苗が少し込んできたら1回目の間引きを行い、2~3本にします。
手順4.【間引き②】本葉3枚で1本に間引く
本葉3枚くらいで2回目の間引きを行い1本にします。
本葉5枚くらいになるまでポットで育苗します。
手順5.本葉5枚で摘芯をしよう!
本葉5枚くらいになったら芯を積みます。
育苗中に摘芯すると、たくさん収穫できるようになります。
手順6.草丈が15cmくらいになったら植えつけよう!
苗の草丈が15cmくらいになったら、植え付けをします。
- マルチシートに30~40cm間隔で穴を開け、苗のポットと同じくらいの深さまで土を掘ります。
- 植え穴に水をたっぷりとまき、水が引くのを待ちます。
- 根を崩さないようにポットから苗を丁寧に取り出し、植え穴に植えます。
- 植え付け後は、まわりの土を株元にしっかりと寄せ、軽く押さえて安定させ、たっぷりと水を与えます。
手順7.水やりは自然の雨でOK!
モロヘイヤは乾燥に強いため、水やりは自然の雨だけでも大丈夫です。
しかし、乾燥状態が長く続くと茎葉が固くなってしまうこともあります。
雨がしばらくふらず暑さが続く時期は適宜水やりを行ってください。
手順8.収穫が始まったら月1回追肥しよう!
収穫が始まったら、月に1回ほど追肥を行います。
1㎡当たり化成肥料30~50gが目安です。
肥料は、根元のマルチシートの穴から手を差し入れて、株から少し離れたところにまきます。
マルチシートをしてない場合は、畝の肩にまいて土の表面を軽く耕しながら土に混ぜ入れます。
葉の様子を見ながら肥料の頻度は調節してください。
モロヘイヤの収穫時期と収穫方法
モロヘイヤの収穫時期
モロヘイヤの収穫時期は、栽培地によってかわります。
- 寒冷地(東北等) : 7月下旬~10月上旬
- 中間地(関東等) : 7月上旬~10月中旬
- 温暖地(四国・九州等): 6月中旬~11月上旬
草丈が30cmになったら新しい枝先をつんで収穫しよう!
モロヘイヤは草丈が30cmくらいになった頃から収穫できます。
芽先の柔らかい部分をつみ取りましょう。
つみ取った部分からわき芽を増やし生長するので、摘芯をしながら、長期間収穫することが可能です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「ロヘイヤの育て方!種まき・間引き・摘芯・収穫などの栽培のコツ」を紹介してきました。
モロヘイヤは、発芽まできちんと温度管理ができれば、後は手間いらずで栽培でき、夏中収穫を楽しむことができます。
ぜひ自分で育てたモロヘイヤで栄養補給をしながら暑い夏を乗り越えてみてはいかがでしょう?
【植え付け時期】
栽培地によってかわります。
- 寒冷地(東北等) : 5月中旬~6月上旬
- 中間地(関東等) : 4月下旬~6月中旬
- 温暖地(四国・九州等): 4月上旬~6月下旬
【土作り】
堆肥と元肥を入れて耕し、畝を立てます。
【種まき】
ポットに4~6粒ずつ種をまき、土を薄く被せます。
種が流れないようにするため、水は鉢底から吸水させましょう。
【間引き】
本葉2枚で2~3本に間引き、本葉3枚で1本に間引きます。
【摘芯】
本葉5枚で摘芯をし、わき芽が勢いよく伸びるようにします。
【植え付け】
草丈が15cmくらいになったら、植え付けをします。
【水やり】
乾燥に強いので自然の雨だけでもOKですが、乾燥が続く夏は適宜水やりを行います。
【肥料】
収穫が始まったら月に1回を目安に追肥をします。
【収穫】
草丈30cmになったら収穫しはじめます。
柔らかい部分をこまめに摘み取るようにすると、伸びたわき芽を長期間収穫し続けることができます。
【収穫時期】
栽培地によってかわります。
- 寒冷地(東北等) : 7月下旬~10月上旬
- 中間地(関東等) : 7月上旬~10月中旬
- 温暖地(四国・九州等): 6月中旬~11月上旬