野菜に肥料もあげて、水もちゃんとあげているのに成長がわるい。
ムシに葉や茎が食べられていないのに、葉の色がうすくなってきた。
見た目も悪くないのに、野菜がおかしいと感じたらセンチュウの仕業です。
そのまま対策をせず放置していると、野菜が枯れてしまい翌年もそこで野菜の栽培ができなくなります。
しかし、ある8つの対策をおこなえば、センチュウの被害にあわずに、初心者のあなたでも上手に美味しい野菜を作ることができますので、紹介していきますね。
そこで、センチュウの野菜被害対策を
- 被害になりやすい野菜の種類
- 被害の特徴と様子
- 発生の時期と場所
- 8つの予防や対策方法とポイント
にわけて、説明していきたいと思います。
年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね^^
センチュウの野菜被害の特徴
センチュウが発生しやすい野菜
【センチュウが発生しやすい野菜の特徴】
バラ科・・・イチゴ
マメ科・・・インゲン
ウリ科・・・キュウリ
ヒルガオ科・・・サツマイモ
ショウガ科・・・ショウガ
セリ科・・・ニンジン
ヤマノイモ科・・・ヤマイモ
センチュウは、体長0.3mmくらいの小さな虫です。
センチュウの被害の特徴と様子
センチュウは、野菜の根に被害を及ぼす害虫です。
被害は、下記の3つがあります。
- 根が、腐ってしまう
- 根に、コブ状のものができる
- 根に、卵が詰まった袋ができてしまう
センチュウの被害にあってしまうと、成長が悪くなったり最悪の場合枯れてしまいます。
センチュウは、根に穴をあけて中に入り込んでしまいます。
そのため、外部から見つけることができません。
被害にあっていることが分かるのは、野菜の生育が悪くなってからです。
1度センチュウが発生してしまうと、翌年も発生しやすくなるので注意が必要です。
センチュウが発生する時期や場所
センチュウは、5月~11月に発生します。
おおよそ土の温度が10℃以上になると活発に活動をはじめます。
その後、15℃以上になると卵から孵化して繁殖していきます。
寒くなると、土の中で休眠状態にはいります。
センチュウは、土の中にいるムシです。
じつは、センチュウ自体はたくさんの種類が存在しており、野菜に被害に及ぼすのはごくわずかです。
しかし、被害を及ぼすセンチュウが発生してしまうと、翌年も発生しやすくなるので注意が必要です。
センチュウの8つの対策方法
センチュウ対策には、8つの方法があります。
- 連作をしないことが重要。
- マリーゴールドを植える。
- 土の中の有機物を増やす。
- 太陽熱を利用して土を消毒する。
- 石灰チッ素を土に混ぜる。
- 米ぬかを土に混ぜる。
- 道具は使いまわさない。
- 農薬を使用する。
センチュウ対策として最も有効なことは、連作障害を起こさないことです。
対策1.連作障害を起こさずに植え付け場所を管理しよう!
同じ野菜を同じ場所に植え続けると、センチュウの被害は発生しやすくなります。
そのため、「連作障害あり」と記載されている野菜を同じ場所に植えないようにします。
野菜作りの基本的なことです。
対策2.マリーゴールドを植えて、センチュウを駆除しよう!
マリーゴールドは、センチュウ退治に効果があります。
そのほか、エン麦やライ麦もセンチュウを抑制する作用があります。
対策3.有機物をつかって、土を豊かにしよう!
有機物をつかうと、土のなかの生物層が豊かになります。
そうすることで、野菜に害をなすセンチュウの天敵が増えていきます。
土を改善していくことで、センチュウの被害を抑えられます。
対策4.太陽熱を利用して、土を消毒しよう!
センチュウが被害を及ぼす土を、太陽の熱を利用した消毒方法です。
実施する時期は、真夏の高温下で晴れの日が続くときが最適です。
- 元肥をまいて、土とよくまぜます。
- 畝(うね)をつくって、水をたっぷりまきます。
- 透明なマルチを、畝ピッタリにしてしきます。
- 1ヶ月ほど、放置します。
透明のマルチをとれば、作業は完了です。
土のなかのセンチュウは、高温下で消毒されます。
対策5.石灰チッ素を、土にまぜて撃退しよう!
石灰チッ素を、1㎡あたり100gを土と混ぜて1ヶ月放置します。
この間に、石灰チッ素がセンチュウを退治する成分に変化して死滅させます。
この成分は、2週間ほどで無毒化してチッ素として畑の肥料に戻ります。
対策6.米ぬかを土に混ぜて、天敵を増やそう!
米ぬかを土に混ぜこむと、野菜に被害を及ぼすセンチュウの天敵が増えます。
この天敵は、野菜には無害であり排出物がセンチュウを撃退してくれます。
対策7.道具は使ったら土を落として、乾かせそう!
道具に付いた土の中に、センチュウが潜んでいる可能性があります。
不用意に土のついたままの道具を、持ち運ばないようにしましょう。
対策8.農薬はスミチオン乳剤がおすすめ!
センチュウの駆除には「スミチオン乳剤」が有効です。
この農薬は、広範囲に効果がある殺虫剤です。
そのほか、下記の農薬も有効です。
- ネマクリーン粒剤
- ビーラム粒剤
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「センチュウの野菜被害対策!8つの予防&駆除方法・広範囲に効果がある農薬も紹介」を紹介してきました。
せっかく精魂込めてつくった野菜が、センチュウの被害にあうとガッカリします。
【センチュウの特徴】
0.3mmの小さなムシです。
【発生の時期】
5月から11月にかけて発生します。
【被害にあう野菜】
- バラ科:イチゴ
- マメ科:インゲン
- ウリ科:キュウリ
- ヒルガオ科:サツマイモ
- ショウガ科:ショウガ
- セリ科:ニンジン
- ヤマノイモ科:ヤマイモ
【被害の特徴】
センチュウ被害の特徴は3つあります。
- 根が、腐ってしまう
- 根に、コブ状のものができる
- 根に、卵が詰まった袋ができてしまう
【センチュウ対策】
センチュウ対策には、8つの方法があります。
- 連作をしないことが重要。
- マリーゴールドを植える。
- 土の中の有機物を増やす。
- 太陽熱を利用して土を消毒する。
- 石灰チッ素を土に混ぜる。
- 米ぬかを土に混ぜる。
- 道具は使いまわさない。
- 農薬を使用する。
【おススメの対策】
最も有効的な対策は、連作障害をおこさないことです。