カレーライスには欠かせない甘酢漬けやおつまみの王様、らっきょう。
自分の好みの味にして、らっきょう漬けを1年中楽しみたいですよね。
その他にも、らっきょうは生で食べると実はすごく美味しいんですよ!
もろきゅうのように味噌をつけて食べたり、バーニャカウダーにしたり、またちょっと手間をかけて、スライスしたオニオンサラダ風もおすすめです。
そんならっきょうの栽培ですが、連作障害もなく、病害虫に強いのでほっといても育つほどです。
でも、放置してばかりじゃ粒が小さかったり、緑色になったり上手に作れません!
しかし、ある対策をおこなえば、初心者でも簡単に大きくて真っ白な立派ならっきょうを収穫できますよ♪
では早速、らっきょうの育て方と栽培のコツを
- 栽培の特徴
- 栽培の時期
- 球根の選び方
- 収穫の方法と保存方法
- らっきょうの増やし方
に分けて説明していきたいと思います。
年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね^^
美味しい生らっきょうをたくさん食べて、健康な体を手に入れましょう♪
らっきょうの栽培の特徴とコツ
らっきょうは手間もかからず、難しいこともなく栽培可能な野菜です。
ただ、ちょっとコツで大きくて、真っ白な立派な球に育てることができますよ♪
栽培難易度:★☆☆☆☆
分類:ネギ科
植え付け時期:8月〜10月
収穫時期:6〜7月
好適土壌pH:5.5〜6.0
連作障害:なし
らっきょうは中国原産のネギ科の野菜です。
また、らっきょうの若どりしたものを、エシャレットともいい、生で食べるとその健康効果と美味しさは格別です。
エシャレットは一年中少しずつ食べても大丈夫ですので、多めに栽培してもいいと思います。
名前は似ていますが、洋風野菜のエショロットとは別物ですのでご注意ください。
エシャロットは玉ねぎの小さい種類の名称です。
同じネギ科ですので間違われやすいのですが、違う野菜です。
【栽培のコツ1】土寄せして真っ白ならっきょうを収穫しよう!
らっきょうは、土寄せが足りないと球の部分が地表に出てしまい、日に当たることで緑色になってしまいます。
緑になった部分は、漬物にしたときに黒っぽくなってきれいに仕上がりません。
なので、白い球の部分が地表から顔を出さないようにしっかり土寄せをしましょう!
そうすることで、真っ白ならっきょうが収穫できますよ^^
【栽培のコツ2】大きな球を収穫したいなら追肥をしよう!
らっきょうは、本来やせ地でも育つため肥料を多く必要としません。
ただ、あまりにやせ地だと小さい球しか収穫できないことがあります。
なので、大きい球を収穫したい場合は、2回目の土寄せの際に少しの追肥をしてあげましょう。
らっきょうのオススメの植え付け時期は8月下旬~
初めてらっきょうを栽培される場合は、種球という球根をお店で買って植え付けます。
その場合、おすすめな植付け時期は8月下旬からです。
- 寒冷地(東北等) : 8月中旬~9月上旬
- 中間地(関東等) : 8月下旬~9月中旬
- 温暖地(四国・九州等): 9月中旬~9月下旬
<2年目以降の植え付け方法>
一度購入した種球は、2年目以降はそのまま植え付けることができ、新しく種球を購入する必要はありません。
収穫したらっきょうで、粒が小さいものや緑色のものを種球に使います。
種球は、ばらさずに植えると球が小さくなるので、大きいらっきょうを育てたい時は1~2球ずつ植え付けましょう。
そうすることで、また翌年には球が増えて立派ならっきょうができますよ^^
らっきょうのおすすめの品種はらくだ、九頭竜、島らっきょう
らくだ
らっきょうの代表的な品種の一つです。
生育おうせいで、大粒のらっきょうが収穫できます。
九頭竜(くずりゅう)
小球・丸型で年に10~15球まで分球する品種です。
球ぞろいがよく、花らっきょう向けの品種です。
島らっきょう
沖縄地方の島らっきょうで、生で食べることもできます。
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らっきょうの栽培法と育て方のポイント
手順1.元肥は少なめに土作りをしよう
- 1㎡あたり、苦土石灰100gをまき、軽く耕します。
- 植え付け1週間くらい前に、あれば化成肥料1㎡あたり80gを土に混ぜるくらいがいいのですが、元肥はなくても大丈夫です。
手順2.種球を植付ける
- 幅100cm、高さ5cmほどの畝を作ります。
- 株と株の間を15cmほどあけて、ばらした球を1~2球ずつ指で押し込んで植えます。
- 種球の上に5~6cm程度土がかぶるようにします。
らっきょうの葉は細いため、株の間に草が生えてとても草取りが大変です。
なので、植え付けの際にマルチを敷いておくことをおすすめします!
その際は、玉ねぎ用のマルチを使用すると穴を開けなくて良ですよ♪
手順3.水やりは自然の雨でOK!
基本的に水やりは必要ありません。
ただ、日照りが続くときは水やりをしましょう。
手順4.【追肥・土寄せ①】芽が出た頃におこなう
- 1㎡あたり50gの化成肥料を、植え穴から手を入れて株の周りにまきます。
- 植え穴に手を入れ、株元に土を集めるようにして土寄せしましょう。
本来マルチをしている場合は土寄せする必要はありません。
ただ、らっきょうは日に当たると緑色に変色します。
なので、真っ白ならっきょうを収穫したい場合は土寄せしておきましょう!
手順5.【追肥・土寄せ②】2月頃におこなう
らっきょうは、2月ごろになると成長を始めます。
- 1㎡あたり50gの化成肥料を、植え穴から手を入れて株の周りにまきます。
- 植え穴に手を入れ、株元に土を集めるようにして土寄せしましょう。
らっきょうの収穫時期と収穫方法
らっきょうの収穫時期は梅雨前!
収穫時期は植え付けた翌年の6月〜7月頃が収穫時期になります。
地上部の葉が枯れ始めたら収穫適期です。
- 寒冷地(東北等) : 6月下旬~7月中旬
- 中間地(関東等) : 6月中旬~6月下旬
- 温暖地(四国・九州等): 5月中旬~6月中旬
しかし、梅雨に入ってしますと、乾かす時間がとれずに腐りやすくなってしまいます。
できるだけ梅雨前には収穫は済ませましょう。
葉が枯れたら収穫しよう!
らっきょうの収穫は、葉が枯れた頃におこないます。
- 収穫はスコップで掘り上げて行います。
- 掘り上げたら葉と根を切ります。
★我が家に伝わるらっきょう漬けの方法を下記事にまとめてみました!
→【農家直伝】収穫したらっきょうの漬け方!塩漬けや美味しい浸け酢の調合の仕方を紹介
漬け酢もシンプルで初めての方でも作りやすいです^^
ぜひ、収穫したらっきょうで作ってみましょう♪
一つの株で十数球のらっきょうが収穫できます。
しかし、ここで収穫せずにもう一年育てると、実のしまった小粒のらっきょうが30個以上収穫できますよ。
らっきょうの増やし方
らっきょうは、普通に畑に植えっぱなしにしておいても、勝手に増えてくれます。
しかし、より増やしたい時は、2年に一度くらい、株分けして増やすとたくさん増えます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「らっきょうの育て方!初心者でもできる栽培方法と増やし方」を紹介してきました。
らっきょうは本当に手間をかけずに栽培でき、驚きの栄養価で健康にいい食材です。
ぜひ、たくさん作って楽しんでくださいね♪
【植え付け時期】
栽培する地域によってかわります。
- 寒冷地(東北等) : 8月中旬~9月上旬
- 中間地(関東等) : 8月下旬~9月中旬
- 温暖地(四国・九州等): 9月中旬~9月下旬
【土作り】
植え付け2週間前に1㎡あたり、苦土石灰を100gまき耕します。
1週間前に化成肥料1㎡あたり80gを入れて耕し、幅100cm、高さ5cmほどの畝を作ります。
除草が大変なのでマルチをしいておきましょう。
【植え付け】
株間15cmほどあけて植え穴を掘り、ばらした球を1~2粒ずつ指で押し込んで植えます。
種球の上に5~6cm程度土がかぶるようにします。
【水やり】
自然の雨でOKです。
日照りが続くようであれば、水をやりましょう。
【追肥・土寄せ】
芽が出たころと2月ごろに2回、追肥と土寄せをします。
追肥は、1㎡あたり50gの化成肥料を、植え穴から手を入れて株の周りにまきます。
【収穫時期】栽培する地域によってかわります。
- 寒冷地(東北等) : 6月下旬~7月中旬
- 中間地(関東等) : 6月中旬~6月下旬
- 温暖地(四国・九州等): 5月中旬~6月中旬
【収穫方法】
らっきょうの収穫は、葉が枯れた頃にスコップで掘り上げます。
ほったら葉と根を切ります。
【らっきょう漬けのレシピ】
→【農家直伝】収穫したらっきょうの漬け方!塩漬けや美味しい浸け酢の調合の仕方を紹介
【らっきょうのキュの増やし方】
2年に一度株分けをする。