空芯菜はサツマイモと同じヒルガオ科の野菜。
茎が空洞なことから「空芯菜」と呼ばれています。
熱帯アジア原産のため、暑さに強く、葉物野菜を作りにくい夏場に重宝します。
シャキッとした歯ごたえが特徴で、味にもあまりくせがありません。
ニンニクと一緒にさっと炒めたり、おひたしにしたり、料理への使いやすさも抜群です。
そんな空芯菜の栽培ですが、種から育てる以外にも、スーパーで購入してきた空芯菜を挿し芽して栽培する方法があります。
とても簡単に発根し苗作りができるので、種から育てるより初心者のあなたには作りやすいですよ!
そこで、空芯菜の育て方と栽培のコツを
- 空芯菜栽培の特徴
- 挿し芽で苗を作るときのコツ
- おすすめの品種
- 植え付け~収穫までのポイント
にわけて、説明していきたいと思います。
年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね^^
病気にも強く、手間をかけずに育てられるので、ぜひ挑戦してみてください!
空芯菜の栽培の特徴とコツ
空芯菜の栽培の特徴
空芯菜の栽培の特徴とコツをつかめば、初心者でも簡単に作ることができますよ♪
栽培難易度:★☆☆☆☆
分類:ヒルガオ科
種まき時期:5月上旬~7月下旬
収穫時期:6月中旬~10月下旬
発芽適温:25~30℃
生育適温:20~30℃
好適土壌pH:6.0〜6.5
連作障害:なし。できれば1年あける。
【栽培のコツ1】スーパーで購入してきた空芯菜を挿し芽して苗を作ろう!
空芯菜は種から苗作りをすることもできますが、挿し芽をする方法もあります。
スーパーなどで売られている食用の空芯菜の芽先をカットし、水につけておけば3~4日ほどで発根します。
- 水は毎日取り替えます。
- 水分が蒸散するのを防ぐため、葉を1/3ほどハサミで切り詰めておくとよいでしょう。
空芯菜のおすすめの種まき時期は5月上旬~7月下旬
空芯菜の種まき時期は、栽培地によってかわります。
- 寒冷地(東北等) : 6月上旬~7月上旬
- 中間地(関東等) : 5月上旬~7月下旬
- 温暖地(四国・九州等): 4月中旬~7月下旬
空芯菜のおすすめの品種はつるなしエンサイ、なつサラダ
空芯菜は「エンサイ」、「エンツァイ」、「アサガオナ」などの名前で種が販売されています。
品種は少ないですが、次のようなものがあります。
つるなしエンサイ
つるなしタイプの品種で、沖縄でよく栽培されています。
なつサラダ
葉が細く、クセのない味です。
生でも食べられる新しいタイプの空芯菜です。
空芯菜の育て方と栽培のポイント
手順1.土作りをし、マルチを敷いて土の乾燥を防ごう!
- 植え付け2週間前に、1㎡あたり100gの苦土石灰をまき、30cmくらいの深さまで耕します。
- 植え付け1週間前に、堆肥2kgと化成肥料100gをまき、土とよく混ぜます。
- 幅70~100cm、高さ5cmほどの畝を立て、黒マルチを敷きます。
マルチを敷かない場合は、株元に敷ワラや敷き草をすると土の乾燥や雑草を予防することができます。
手順2.スーパーで購入してきた空芯菜から挿し芽して苗を作ろう
- スーパーなどで購入した空芯菜の芽先をカットし、余分な葉を落とします。
- 水の入ったコップにさしておくと3~4日ほどで発根します。
手順3.種から育てる場合はポットにまこう
- 種は皮が固いので、発芽率を上げるために一晩水につけておきます。
- ポットに種まき用土を8分目まで入れます。
- 3~5粒ずつ種をまき、1cmくらい土をかぶせ、たっぷりと水を与えます。
- 発芽が揃ったら、1本に間引き、本葉3~4枚になるまで育苗します。
空芯菜は直まきもできますが、ポットまきをして、十分に暖かくなったら植え付けるほうが上手くいきます。
手順4.挿し芽した苗が発根したら植えつけよう!
挿し芽をして根が出たら、植え付けをします。
種から栽培する場合は、本葉3~4枚になった頃に植え付けます。
- 黒マルチにカッターナイフなどで切り込みを入れ植え穴を作ります。間隔は30cmほどあけます。
- 植え付けの前日に、植え穴に水をたっぷりやります。
- 苗を植え穴に入れていき、土をかぶせます。
- 苗が落ち着く程度に根元に水やりをします。
空芯菜は乾燥に弱い野菜です。
植え付け後も土が乾いたらたっぷりと水をあげましょう。
手順5.2週間に1回のペースで追肥しよう!
空芯菜は肥料をたくさん必要とします。
肥料切れをおこさないように、2週間に1回のペースで追肥を行いましょう。
1㎡あたり30gの化成肥料が目安です。
手順6.草丈が20cmほど伸びたら摘心しよう!
草丈が20cmほどの高さになったら、摘心してわき芽を伸ばします。
これが最初の収穫物となります!
空芯菜の収穫時期と収穫方法
空芯菜の収穫時期
空芯菜の収穫時期は、栽培地によってかわります。
- 寒冷地(東北等) : 7月中旬~10月上旬
- 中間地(関東等) : 6月中旬~10月下旬
- 温暖地(四国・九州等): 5月下旬~11月上旬
わき芽が伸びたら、随時収穫しよう!
生育したわき芽は順次収穫しましょう。
こまめにわき芽を収穫することで、生育も旺盛になり、長く収穫を楽しむことができます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「空芯菜(クウシンサイ)の育て方!スーパーで購入した株を挿し芽して栽培する方法」を紹介してきました。
種から育てるのが大変だなという人も、挿し芽なら気軽に栽培をはじめることがきるので、ぜひ試してみてくださいね。
【種まき時期】
栽培地によってかわります。
- 寒冷地(東北等) : 6月上旬~7月上旬
- 中間地(関東等) : 5月上旬~7月下旬
- 温暖地(四国・九州等): 4月中旬~7月下旬
【土作り】
堆肥と元肥を入れて耕します。
【種まき】
ポットに3~5粒ずつ種をまき、土を被せ水をたっぷり与えます。発芽が揃ったら間引きし、本葉3~4枚になるまで育苗します。
【挿し芽】
芽先をカットし、水の入ったコップにさしておきます。
【植え付け】
発根したら植え付けをします。(種まきで育てた苗は、本葉3~4枚になった頃)
【水やり】
多湿を好みます。土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
【摘心】
草丈が20cmほどの高さになったら、摘心してわき芽を伸ばします。
【追肥】
1㎡あたり30gの化成肥料を目安に、2週間に1度のペースで追肥します。
【収穫時期】
栽培地によってかわります。
- 寒冷地(東北等) : 6月上旬~7月上旬
- 中間地(関東等) : 5月上旬~7月下旬
- 温暖地(四国・九州等): 4月中旬~7月下旬
【収穫方法】
伸びてきたわき芽は順次収穫します。こまめに収穫することで、わき芽がよく伸び、長く収穫することができます。