病害虫の被害状況と対策方法

アオムシの野菜被害対策!5つの予防&駆除方法と天然由来成分で安心な農薬も紹介

春になると、畑にたくさんのモンシロチョウが飛んで季節を感じます。

しかし、この風景は野菜にとっては一大事の出来事です。

卵から孵化したアオムシが、野菜を食べ尽くす可能性があるからです。

そんなアオムシの被害ですが、そのまま対策をせず放置していると、葉が食べられて野菜が枯れてしまったり、キャベツなどは結球しなくなります。

しかし、ある対策をおこなえば、アオムシの被害にあわずに、初心者のあなたでも上手に美味しい野菜を作ることができますので、紹介していきますね。

そこで、アオムシの野菜被害対策を

  • 被害になりやすい野菜の種類
  • 被害の特徴と様子
  • 発生の時期と場所
  • 5つの予防や対策方法とポイント

にわけて、説明していきたいと思います。

年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね^^

ことさん
ことさん
ここでは、農薬をつかわずにアオムシを寄せつけない方法も紹介します。

アオムシの野菜被害の特徴

アオムシが発生しやすい野菜

アオムシが発生しやすい野菜の特徴

アブラナ科の野菜
カブ・カリフラワー・キャベツ・コマツナ・ダイコン・チンゲンサイ・ハクサイ・ブロッコリー・ミズナ・ミブナ・ラディッシュ

アオムシは、アブラナ科の野菜に寄生する体長4cmの緑色の虫です。

アオムシの被害の特徴と様子

アオムシの被害は、下記の特徴があります。

  • 葉が葉脈を残して食べられてしまう。
  • キャベツなどは結球しなくなる。

アオムシの成長にともない、食欲旺盛になります。

そのため、葉を食べ尽くすまで1つの野菜にとりつきます。

葉が食べられてしまうと、栄養をとることができなくなり野菜は枯れてしまいます。

キャベツなどの芯にある葉が被害にあってしまうと、結球しなくなります。

ことさん
ことさん
見つけ次第、駆除しないと大変なことになります。

アオムシが発生する時期や場所

アオムシは、モンシロチョウの幼虫です。

モンシロチョウは、アブラナ科の野菜の葉に卵を産みます。

産卵は、春から夏にかけてピークをむかえます。

そのため、幼虫が発生するのは4~6月と9~10月になります。

アオムシやモンシロチョウは、アブラナ科の野菜が大好物です。

アブラナ科の野菜がだす成分をかぎわけて、産卵場所を見つけます。

孵化直後のアオムシは、見つけられないほど小さいですが徐々に大きくなります。

ことさん
ことさん
大きくなればなるほど、被害の範囲がひろがりますので早期の対策が必要です。

アオムシの5つの対策方法

アオムシ対策には、5つの方法があります。

  • こまめに葉の裏をチェックする。
  • モンシロチョウが飛んでいたら要注意。
  • 防虫ネットをトンネル掛けする。
  • レタスを植えて寄せ付けない。
  • 農薬を使用する。

最も有効な対策は、防虫ネットです。

家庭菜園の場合、近隣に住宅がありますので農薬はおススメできません。

対策1.こまめに、葉の裏をチェックして見つけ次第駆除しよう!

アオムシは、葉の裏に隠れています。

また、卵も葉の裏に産みつけられていることが多くあります。

さらに、アオムシが排出する糞も葉に残っている場合があります。

ことさん
ことさん
こまめに、葉をチェックして、被害の拡大を防ぎましょう。

虫を触るのに苦手な人には、割りばしが有効です。

対策2.モンシロチョウが野菜の周りに飛んでいたら、注意しよう!

モンシロチョウが、産んだ卵から孵化したのがアオムシです。

モンシロチョウは、アブラナ科の野菜が出す匂いを感知して産卵場所を決めます。

1枚の葉につき、1個の卵を産みつけるので1つの野菜の周りをしばらく飛びます。

野菜の周りに、モンシロチョウが飛んでいたら産卵されている可能性があります。

ことさん
ことさん
卵が産みつけられていないか確認しましょう!

対策3.防虫ネットを使って被害を予防しよう!

防虫ネットをトンネル掛けして、モンシロチョウを野菜にちかづけない様にします。

種をまいた時や苗を植え付け時点で、すぐに設置しましょう。

このとき注意しなければいけないのが、ネットと地面にすき間をつくらないことです。

モンシロチョウやアオムシは、飛ぶだけでなく歩いても野菜に近づきます。

1番有効なのは、ネットの端を地面に埋めてしまうことです。

ことさん
ことさん
間引きや追肥のときに、手間がふえますがアオムシにやられるよりはマシです。

対策4.レタスを一緒に植えて、寄せ付けないようにしよう!

アオムシは、レタスが大嫌いです。

そこで、アブラナ科の野菜と一緒にレタスも植えましょう。

実は、レタスに被害をおよぼす害虫はアブラナ科の野菜が苦手です。

一緒に育てれば、お互いに害虫の被害を予防できます。

ことさん
ことさん
一石二鳥ですね!

対策5.農薬はSTゼンターリ顆粒水和剤がおすすめ!

アオムシの駆除には「STゼンターリ顆粒水和剤」が有効です。

この農薬は、天然由来の成分を使用しているので、有機栽培も可能です。

そのほか、下記の農薬も有効です。

  • オルトラン水和剤
  • マラソン乳剤
ことさん
ことさん
商品によって使用量・うすめ方・使用時期がことなりますので、しっかりと説明書を読んでから使用しましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、「アオムシの野菜被害対策!予防や駆除方法・ベストな農薬も紹介」を紹介してきました。

せっかく精魂込めてつくった野菜が、アオムシの被害にあうとガッカリします。

ことさん
ことさん
しっかりと、対策をおこなって大事な野菜を守りましょう!
アオムシ対策のまとめ

【アオムシの特徴】
モンシロチョウの卵から孵化したのがアオムシです。
アブラナ科の野菜が好物です。

【発生の時期】
4~6月と9~10月にもっとも発生します。

【被害にあう野菜】
アブラナ科の野菜が1番被害にあいます。

【被害の特徴】
アオムシの被害には、下記の特徴があります。

  • 葉が葉脈を残して食べられてしまう。
  • キャベツなどは結球しなくなる。

【アオムシ対策】
アオムシ対策には、5つの方法があります。

  • こまめに葉の裏をチェックする。
  • モンシロチョウが飛んでいたら要注意。
  • 防虫ネットをトンネル掛けする。
  • レタスを植えて寄せ付けない。
  • 農薬を使用する。

【おススメの対策】
種をまいた時か苗を植え付け時点で、防虫ネットをトンネル掛けする。
ネットと土の間にすき間をつくらない事が重要。