「コガネムシ」は小さくてキラキラした甲虫で、人気が高い虫です。
どこでも見かける虫ですが、畑の野菜にとっては害虫です。
そのまま対策をせず放置していると、成虫が葉を食べ幼虫が根を食べてしまい、野菜が枯れてしまいます。
しかし、ある4つの対策をおこなえば、コガネムシの被害にあわずに、初心者のあなたでも上手に美味しい野菜を作ることができますので、紹介していきますね。
そこで、コガネムシの野菜被害対策を
- 被害になりやすい野菜の種類
- 被害の特徴と様子
- 発生の時期と場所
- 4つの予防や対策方法とポイント
にわけて、説明していきたいと思います。
年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね^^
コガネムシの野菜被害の特徴
コガネムシが発生しやすい野菜
【コガネムシが発生しやすい野菜の特徴】
マメ科・・・インゲン・エダマメ・ラッカセイ
ヒルガオ科・・・サツマイモ
バラ科・・・イチゴ
コガネムシの被害の特徴と様子
コガネムシの被害には、次の2つの特徴があります。
- 成虫が、葉を食い荒らす。
- 幼虫が、根を食い荒らす。
成虫は、葉に取りついて食害します。
幼虫は、地中に生息して野菜の根を食べます。
特に、幼虫の被害は致命的です。
被害があらわれてこないと、幼虫の食害にあっているから分からないからです。
水も肥料もあげているのに、元気がなくなって茎がグラグラしてきたら幼虫の食害を疑いましょう。
成虫の被害は、目視で分かりますが対処しないと次から次へとコガネムシが増えてきます。
大量発生すると、葉脈だけ残して全て食べ尽くされてしまいます。
コガネムシが発生する時期や場所
コガネムシの成虫は5~8月ごろに発生します。
コガネムシは、土の中に産卵します。
土の中で孵化した幼虫は、地上にあらわれることなく冬をこし春に成虫になります。
このサイクルを繰り返しますので、幼虫は長期間土の中に生息します。
また、成虫は羽根がありますので被害が出ている周辺で孵化したとは限りません。
また、成虫が排出する糞が出すホルモンに他のコガネムシも集まってきます。
コガネムシの4つの対策方法
コガネムシ対策には、4つの方法があります。
- 土を深く掘って幼虫を駆除。
- 成虫は見つけ次第、素早く駆除。
- 防虫ネットをトンネル掛けする。
- 農薬を使用する。
最も有効な対策は、コガネムシの成虫を寄せ付けないことです。
ここで紹介する4つの対策で、野菜を守りましょう!
対策1.土作り時に深く掘って幼虫を駆除しよう!
コガネムシの幼虫は、土の中にいます。
土作りの時に、できるだけ深く土を掘って幼虫を探します。
見つけ次第、かならず駆除するようにしましょう。
対策2.成虫は見つけ次第、すぐに駆除しよう!
成虫が、葉にとりついていれば直ぐにわかります。
見つけ次第、駆除しましょう。
ただし、ちょっと触っただけでポトッと落ちて死んだふりをしますので、だまされない様にしてください。
対策3.防虫ネットを使って被害を予防しよう!
防虫ネットをトンネル掛けして、コガネムシの成虫を野菜にちかづけない様にします。
成虫が、土の中に産卵させないために有効な対処です。
種をまいた時や苗を植え付け時点で、すぐに設置しましょう。
このとき注意しなければいけないのが、ネットと地面にすき間をつくらないことです。
コガネムシの成虫は、飛ぶだけでなく歩いても野菜に近づきます。
1番有効なのは、ネットの端を地面に埋めてしまうことです。
苗が防虫ネットにあたるようになったら、外してください。
対策4.農薬はダイアジノンがおすすめ!
コガネムシの駆除には「ダイアジノン」が有効です。
この農薬は、土作り時に土とまぜておくことで幼虫を退治できます。
そのほか、成虫に対しては下記の農薬も有効です。
- スミチオン乳剤
- GFオルトラン水和剤
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「コガネムシの野菜被害対策!予防や駆除方法・ベストな農薬も紹介」を紹介してきました。
せっかく精魂込めてつくった野菜が、コガネムシの被害にあうとガッカリします。
【コガネムシの特徴】
よく見かける甲虫です。
幼虫は、地中に生息します。
【発生の時期】
成虫は、5~8月に出没します。
幼虫は、春に成虫になるまで土の中に生育します。
この間に、被害が広がります。
【被害にあう野菜】
マメ科の野菜が被害にあいます。
【被害の特徴】
コガネムシの被害には、次の2つの特徴があります。
- 成虫が、葉を食い荒らす。
- 幼虫が、根を食い荒らす。
特に、幼虫の被害は深刻です。
苗に異常が出るまで、被害が分からないからです。
【コガネムシ対策】
コガネムシ対策には、4つの方法があります。
- 土を深く掘って幼虫を駆除。
- 成虫は見つけ次第、素早く駆除。
- 防虫ネットをトンネル掛けする。
- 農薬を使用する。
【おススメの対策】
土作りの時点で、幼虫が地中にいないか確認する。
種をまいた時か苗を植え付け時点で、防虫ネットをトンネル掛けする。
成虫が、土の中に産卵できない環境作りが必要。