最近、カボチャやキュウリなどの野菜の元気がない、と思う事はありませんか?
そんなときは、葉や茎そして株元に茶色い虫がいないか見てください。
それは、丹精込めてつくってきた野菜をダメにするウリハムシです。
そんなウリハムシの被害ですが、対策をおこなわないと、野菜が枯れてしまいます。
しかし、ある対策をおこなえば、ウリハムシの被害にあわずに、初心者のあなたでも上手に美味しい野菜を作ることができますので、紹介していきますね。
そこで、ウリハムシの野菜被害対策を
- 被害の特徴
- 発生の時期
- 対策方法の注意点
- 有効な対策方法のポイント
にわけて、説明していきたいと思います。
年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね^^
ウリハムシの野菜被害の特徴
ウリハムシが発生しやすい野菜
ウリ科・・・カボチャ・キュウリ・ゴーヤ・スイカ・ズッキーニ
アブラナ科・・・ハクサイ
マメ科・・・インゲン豆
ウリハムシは、7~8mmで茶色の甲虫でウリ科の野菜を好みます。
ウリハムシの被害の特徴と様子
ウリハムシの被害を放っておくと、野菜が枯れます。
枯れてしまう理由は、2つあります。
- 幼虫が、根や茎を食い荒らす。
- 成虫が、葉や実を食い荒らす。
幼虫は、地中で根や茎の内部を食い荒らして、スポンジ状にします。
食い荒らされてしまうと、葉や実に栄養がいかなくなり枯れてしまいます。
一方、成虫は葉の表面を円形にかじりとっていきます。
対処をおこなわないと、葉がスカスカになるか、葉自体がなくなります。
最終的に、丸坊主な野菜になり枯れてしまいます。
さらに、成虫は実も食い荒らしますので注意が必要です。
ウリハムシが発生する時期や場所
ウリハムシの被害は、春からはじまり7~8月にピークをむかえます。
ウリハムシは冬のあいだ、土の中の浅いところですごします。
春に土から出てきて、野菜の葉を食べ始めます。
そのあと、土の中に卵をうんで幼虫が根をたべるようになります。
ウリハムシには、羽根がありますので違う場所から飛んでくることもあります。
広範囲な移動能力があるため、ウリ科の野菜を探して飛んできます。
ウリハムシの5つの対策方法
ウリハムシ被害を防ぐために5つの方法があります。
- ビニールキャップやあんどんを被せて苗を保護する。
- シルバーマルチや銀色の光反射テープで予防する。
- ネギを株元に一緒に植える。
- 草木灰を葉にまく。
- 農薬で駆除する。
ウリハムシは見つけ次第、ビニールテープや粘着テープで捕獲します。
しかし、それでは既に取りつかれている状態です。
ここで紹介する5つの方法は、ウリハムシを最初から寄せつけない方法です。
対策1.ビニールキャップやあんどんを被せて苗を保護しよう!
ウリハムシは、春になると地中からでてきて飛び始めます。
この時点で、苗はまだ幼い状態ですので被害にあうと直ぐに枯れてしまいます。
そのため、ビニールキャップやあんどんでウリハムシが取りつかないようにします。
対策2.シルバーマルチや銀色の光反射テープで予防しよう!
ウリハムシは、反射光が苦手です。
そのため、反射光がでやすいものを予防策として使用します。
シルバーマルチは、土づくりの畝(うね)づくりの時点で設置します。
苗が成長してきたら、光反射テープを野菜の周りに囲むようにはります。
対策3.ネギを株元に一緒に植えよう!
ネギは、ウリハムシにとって天敵です。
ウリ科の野菜の株元に、ネギを植えればウリハムシは近づけません。
対策4.草木灰を葉にまこう!
草木灰は、ワラ・落ち葉・枯れ草などを燃やしてできる灰です。
この灰を、葉にまいておくとウリハムシは近づきません。
早朝の朝露が葉にのこっている時にまけば、灰が葉にのこります。
地面に落ちても、肥料になるだけですので心配はありません。
対策5.農薬はマラソン乳剤がおすすめ!
ウリハムシが大量発生している場合には、農薬で駆除します。
ウリハムシの駆除には、マラソン乳剤が効果的です。
この農薬は、野菜への薬害がすくなく広範囲に効果を発揮する園芸用殺虫剤です。
そのほか、下記の農薬も有効です。
- ベニカベジフルスプレー
- モスビラン細粒水溶剤
- スタークル細粒水溶剤
農薬の中には、ウリハムシの幼虫にだけ効果のある「ダイアノジン粒剤」もあります。
この農薬は、種まきや植え替え時に土へ混ぜて幼虫からの被害を防ぎます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「ウリハムシの野菜被害対策!予防や駆除方法・ベストな農薬も紹介」を紹介してきました。
せっかく時間をかけてつくってきた野菜が、ウリハムシの被害にあうとガッカリします。
【ウリハムシの特徴】
7~8mmの茶色い甲虫です。
【発生の時期】
春から7~8月にかけてピークをむかえます。
【被害にあう野菜】
おもに、ウリ科が被害にあいます。
【被害の特徴】
対策をおこなわないと、野菜が枯れます。
枯れてしまう理由は、2つあります。
- 幼虫が、根や茎を食い荒らす。
- 成虫が、葉や実を食い荒らす。
幼虫は、根や茎を食い荒らしスポンジ状にします。
成虫は、葉を食べつくしたて野菜を丸坊主にします。
実も、食べるようになります。
【ウリハムシ対策】
ウリハムシ対策には、5つの方法があります。
- ビニールキャップやあんどんを被せて苗を保護する。
- シルバーマルチや銀色の光反射テープで予防する。
- ネギを株元に一緒に植える。
- 草木灰を葉にまく。
- 農薬で駆除する。