病害虫の被害状況と対策方法

カメムシの野菜被害対策!予防や駆除方法・ベストな農薬も紹介

丹精込めてつくってきた野菜が、カメムシの被害にあってしまうのは、とても悲しいことです。

「カメムシ?臭いだけでしょ」と思われるかもしれませんが、深刻な状況になります。

日常生活だと、「カメムシくさい」で終わるかもしれませんが、野菜にとっては一大事です。

そんなカメムシの被害ですが、対策をおこなわないと、食べられない野菜になってしまいます。

しかし、ある対策をおこなえば、カメムシの被害にあわずに、初心者のあなたでも上手に美味しい野菜を作ることができますので紹介していきますね。

そこで、カメムシの野菜被害対策を

  • 被害の特徴
  • 発生の時期
  • 対策方法の注意点
  • 有効な対策方法のポイント

にわけて、説明していきたいと思います。

年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね^^

カメムシの野菜被害の特徴

カメムシが発生しやすい野菜

カメムシが発生しやすい野菜の特徴

マメ科:いんげん豆・枝豆
ナス科:シシトウ・トウガラシ・ジャガイモ・トマト・ナス・ピーマン・パプリカ
セリ科:ニンジン
アオイ科:オクラ

カメムシは、マメ科とナス科につきやすい傾向があります。

カメムシの被害の特徴と様子

カメムシの被害には、下記の特徴があります。

  • 果実・果菜類の被害
  • 豆類の被害
  • 植物の新芽や新葉の被害

カメムシは、針状の口をもっており、それを差し込んで汁を吸います。

特に、果実や果菜類では吸われた箇所が、凸凹になって変形したり、実が落ちてしまうこともあります。

ことさん
ことさん
カメムシ被害にあった果実は、とても臭くなり食べられません。

豆類もさやが被害にあうと、豆の成長がわるくなります。

また、新芽や新葉が被害にあうと、形が変になったり穴が開いたりします。

カメムシが発生する時期や場所

カメムシは、春と秋に発生します。

カメムシは、暖かくて餌がたくさんあるところに卵をうみます。

そのため、秋に畑や周辺の雑草地などで卵を産んで春に孵化したカメムシが、野菜を餌として襲います。

さらに、カメムシには、羽根がついているので、自由に動けます。

広範囲な移動能力があるため、被害に遭いやすい野菜以外にもくっついて餌を探します。

ことさん
ことさん
カメムシに刺されないための対策が必要となります。

カメムシの4つの対策方法

カメムシ対策には、4つの方法があります。

  • 防虫ネットをトンネル掛けする
  • 木酢液(もくさくえき)を使用する
  • ビニールテープや粘着テープで捕獲する
  • 農薬(べにか水溶液)を使用する

最も有効な対策は、防虫ネットです。

家庭菜園の場合、近隣に住宅がありますので農薬はおススメできません。

さらに、木酢液の使用やテープで捕獲する方法は非常に大変な作業となりますので、この方法もおススメできません。

対策1.防虫ネットを使って被害を予防しよう!

防虫ネットをトンネル掛けして、カメムシを野菜にちかづけない様にします。

種をまいた時や苗を植え付け時点で、すぐに設置しましょう。

このとき注意しなければいけないのが、ネットと地面にすき間をつくらないことです。

カメムシは、飛ぶだけでなく歩いても野菜に近づきます。

1番有効なのは、ネットの端を地面に埋めてしまうことです。

ことさん
ことさん
間引きや追肥のときに、手間がふえますがカメムシにやられるよりはマシです。

対策2.木酢液を使って防除しよう!

カメムシは、木酢液の匂いが大嫌いです。

木酢液を野菜に吹きかけておけば、カメムシは近寄りません。

元々、木酢液は木材を炭にするときに出てくる煙が液体化したものです。

ことさん
ことさん
天然の素材ですので、何度野菜に吹きかけても問題はありません。

木酢液は、園芸店やホームセンターで購入できます。

ただし、雨が降れば木酢液は流れてしまいます。

そのつど、野菜にふきかける必要があります。

対策3.ビニール&粘着テープで捕獲して駆除しよう!

捕獲に最も適しているのは、ビニールや粘着テープでくっつけてしまうことです。

カメムシをペットボトルで捕獲する方法が、色々な場所で紹介されています。

しかし、中々ペットボトルの口にはいってくれなかったり、どこかへ飛んでいったりします。

ことさん
ことさん
手で捕獲しようとすると臭い匂いがしばらくとれなくなります。

テープを使用すれば、葉っぱごとペタッとすれば簡単に捕獲できます。

対策4.農薬はべニカ水溶剤がおすすめ!

カメムシが大量に発生してしまった場合は、農薬を使用します。

べニカ水溶剤は、葉や茎から浸透した有効成分を植物全体へひろがる効果があります。

植物の中に農薬がひろがることで、針状の口をさしこむカメムシにも防除効果があります。

ことさん
ことさん
農薬ではありますが、害虫に効果があるだけで作物に影響はありません。

ただし、商品によって使用量・うすめ方・使用時期がことなりますので、しっかりと説明書を読んでから使用しましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、「カメムシの野菜被害対策!予防や駆除方法・ベストな農薬も紹介」を紹介してきました。

せっかく精魂込めてつくった野菜が、カメムシの被害にあうとガッカリします。

ことさん
ことさん
しっかりと、対策をおこなって大事な野菜を守りましょう!
カメムシ対策のまとめ

【カメムシの特徴】
針状の口をさしこんで、液を吸います。

【発生の時期】
春と秋に、もっとも発生します。

【被害にあう野菜】
おもに、マメ科とナス科が多い。

【被害の特徴】
カメムシの被害には、下記の特徴があります。

  • 果実・果菜類の被害
  • 豆類の被害
  • 植物の新芽や新葉の被害

果実類が被害にあると、食べられない。
豆類は、豆の成長が悪くなる。
新芽や新葉は変形してしまう。

【カメムシ対策】
カメムシ対策には、4つの方法がある。

  • 防虫ネットをトンネル掛けする
  • 木酢液(もくさくえき)を使用する
  • ビニールテープや粘着テープで捕獲する
  • 農薬(べにか水溶液)を使用する

【おススメの対策】
種をまいた時か苗を植え付け時点で、防虫ネットをトンネル掛けする。
ネットと土の間にすき間をつくらない事が重要。