スーパーではちょっとお高め、カリフラワー!!
ブロッコリーと同じ花野菜の一つなのに、値段はブロッコリーの2倍もします。
実は、カリフラワーはブロッコリーより、たくさんビタミンCが摂取できるんです。
そんなカリフラワーですが、温度管理や防虫対策をおこたってしまうと、あの歯ごたえのある実ができなくなってしまいます。
しかし、ある対策をおこなえば発芽率もアップするので、初心者のあなたでも上手に美味しいカリフラワーを作ることができますので紹介していきますね^^
そこで、カリフラワーの育て方と栽培のコツを
- カリフラワー栽培の特徴
- 花蕾を大きく育てるコツ
- 防虫対策と水やりの注意
- おすすめの品種
- 植え付け~収穫までのポイント
にわけて、説明していきたいと思います。
年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね^^
カリフラワーの花蕾(からい)ができない原因と対策
カリフラワーの食べる部分を、花蕾(からい)といいます。
ここを大きく育てることが、カリフラワー栽培の1番のポイントです。
しかし、この花蕾が小さいまま育ってしまうことがあります。
それには4つの原因があります。
- 原因1.外葉の枚数が十分じゃないうちに低温にあった
- 原因2.低温により花芽ができた後にまた高温にあった
- 原因3.害虫被害によるホルモンバランスの崩れ
- 原因4.密植になっている
4つの原因を解決する方法を紹介します。
原因1.外葉の枚数が十分じゃないうちに低温にあった
カリフラワーの成長にともない、外葉がふえて花蕾もできてきます。
この外の葉は、花蕾が大きくそだつためにとても重要な葉っぱです。
しかし、花蕾が成長するために必要な外葉が育つ前に低温にあたってしまうと花蕾の成長がとまってしまい、とても小さなカリフラワーしか収穫できません。
この現象を「ボトニング」と呼びます。
これは、冷夏のときにみられる現象ですので、寒くなりそうならば事前に寒冷紗などで対応をとります。
原因2.低温により花芽ができた後にまた高温にあった
低温になって花芽がでてきます。
そこから花芽が成長しているあいだに、高温にあってしまうと成長をとめてしまいます。
花芽が成長をとめてしまうかわりに、花蕾の粒を包んでいた小さな葉が伸び始めます。
これにより、花蕾の中から葉っぱがでてきてしまいます。
この現象を「リーフィー」と呼びます。
花蕾が大きく育つ期間に、肥料を多く上げるとリーフィーがおきやすくなります。
原因3.害虫被害によるホルモンバランスの崩れ
カリフラワーの花蕾がそだつためにはホルモンバランスが不可欠です。
しかし、害虫被害にあうとこのホルモンバランスが崩れてしまいます。
害虫被害にあわない為に、防虫シートやコンパニオンプランツを活用します。
原因4.密植になっている
外の葉が、グングン育つことで花蕾が成長します。
しかし、隣と密に植えられてしまうと外葉がひろがって育つことができません。
さらに、日当たりや風通りがわるくなってしまいますので、適度な間隔をとって植え付けしましょう。
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カリフラワーの栽培の特徴とコツ
カリフラワーの栽培の特徴
カリフラワーの栽培の特徴とコツをつかめば、初心者でも簡単に作ることができますよ♪
・栽培難易度:★★★★★
・分類:アブラナ科
・種まき時期:春まき2〜3月 夏まき7〜8月
・収穫時期:春まき5〜6月 夏まき11月〜12月
・発芽温度:20℃〜25℃
・生育温度:15℃〜25℃
・好適土壌pH:6.0~6.5(弱酸性)
・連作障害:連作不可。2〜3年あけましょう。
【栽培のコツ1】過湿に弱いので水はけや風通しを良くしよう!
カリフラワーは、湿度が高すぎると成長がわるくなります。
花蕾が出来ない原因4でも、触れましたが風通しをよくして水はけをよくしましょう。
水はけのわるい場所で栽培する場合は、畝(うね)をたかくつくりましょう。
【栽培のコツ2】花蕾がついたら外の葉でおおって真っ白に育てよう!
カリフラワーの花蕾は、日があたってしまうと黄ばんでしまいます。
卵くらいの大きさになってきたら、外の葉っぱで花蕾を包むように束ねてしばります。
カリフラワーのおすすめの植え付け時期は2月下旬~3月中旬
カリフラワーには、春まき・夏まきがあり栽培地によってことなります。
しかし、収穫時期にあわせるため、秋から春先にかけて種まきをする栽培地もあります。
【春まき】
- 寒冷地(東北等) : 2月中旬~3月中旬
- 中間地(関東等) : 10月下旬~2月下旬
- 温暖地(四国・九州等): 10月上旬~1月下旬
【夏まき】
- 寒冷地(東北等) : 5月中旬~6月中旬
- 中間地(関東等) : 6月中旬~7月下旬
- 温暖地(四国・九州等): 7月中旬~8月中旬
カリフラワーのおすすめの品種は、美星
カリフラワーには春まき・夏まきがありますが、どちらでも対応できる品種を紹介します。
美星
家庭菜園にはぴったりのコンパクトなで耐暑性に優れた品種です。
場所をとらずに栽培できるのが特徴です。
スノークラウン
生育旺盛で栽培が簡単な品種です。
純白で大玉な花つぼみが収穫できます。
バイオレットクイン
生育旺盛で作りやすい紫カリフラワーです。
肉厚で、つぼみのしまりがよく、日もちも良いのが特徴です。
紫色の花蕾に熱を加えると、明るい鮮緑色に変化します。
カリフラワーの育て方と栽培のポイント
手順1.畝を高めに土作りをしよう!
カリフラワーは水はけのよい場所をこのみます。
畝をたかめにしてつくりましょう。
- 植え付け2週間前に、苦土石灰を1㎡あたり100gまき、深さ30cmでよくただやします。
- 植え付け1週間前に、1㎡あたり堆肥2kgと化成肥料150gをまき、土とまぜます。
- 幅40cm、高さ10cmほどの畝(うね)をつくります
手順2.育苗箱やポットに種まきをしよう!
種を育苗箱やポットに種をまきます。
ここでは、育苗箱の手順を紹介します。
- 育苗箱に市販の育苗用の培養土をいれます。
- 8cmの幅間隔で5mmほどの植える溝をつくります。
- 1cmの間隔で種をまきます。
- 種がかくれる程度に土をかけます
- 水をたっぷりとあげます
ポットにまく場合には、次のようにおこないます。
- 3cmほどの大きさで、深さ1cmの穴をあけて3~4粒まきます。
- 本葉が出始めたら、間引いで2本立ちにします
手順3.本葉が2~3枚でポットに植え替えよう!
育苗箱に種をまいたら、本葉が2~3枚になったらポットに植え替えます。
種まきをポットからはじめていた場合は、ここで1本立ちさせます。
手順4.本葉が5~6枚になったら植えつけよう!
本葉が5~6枚になったら畑へ植えつけます。
- 株間50cmで穴をあけます。
- 植え付け前に、植え穴の深さをみるためにポットのまま穴にいれて深さを確認します。
- 根鉢を崩さないようにポットから苗を抜きとり、植え穴に植えます。
- このとき、根鉢の表面と畝の土がおなじ高さになるようにうえつけます。
- 植え終わったら、たっぷりと水をあげます。
手順5.防虫ネットでトンネルを作ろう!
防虫対策として、防虫ネットでトンネルかけします。
ネットと土のあいだに隙間ができないように設置してください。
隙間があると、虫がはいってきます。
・防虫シートとは
植物をおおって保護する資材です。虫が野菜によりつけなくなります。
これは園芸店やインターネットで販売されています。
手順6.湿気に弱いので水やりはひかえよう!
カリフラワーは湿気に弱いので、土が乾いたら水をタップリあげるようにしましょう。
ただし、 水やりは朝のうちにすませましょう。
また花芽が出てきたら、花芽には水がかからないように根元に水をあげましょう。
手順7.【追肥・土寄せ①】植え付け3週間後
植え付けから3週間たったら、追肥と土寄せをします。
追肥は、化成肥料を1㎡あたり150gでほどこします。
手順8.【追肥・土寄せ②】花蕾(からい)が見え始めた頃
花蕾が出来てきたら、もう1回追肥と土寄せをおこないます。
手順は1回目とおなじです。
手順9.花蕾が大きくなり始めたら外の葉を紐でしばろう!
花蕾は日にあたると、黄いろになってしまいます。
真っ白なカリフラワーを収穫するために、外の葉で花蕾を包みます。
卵くらいの大きさになったら、外の葉で花蕾を包んでしばります。
この状態で、花蕾を育てていきます。
カリフラワーの収穫時期と収穫方法
カリフラワーの収穫時期
カリフラワーの収穫時期は、栽培地によってかわります。
【春まき】
- 寒冷地(東北等) : 6月上旬~7月中旬
- 中間地(関東等) : 5月上旬~6月中旬
- 温暖地(四国・九州等): 5月上旬~6月上旬
【夏まき】
- 寒冷地(東北等) : 9月中旬~11月下旬
- 中間地(関東等) : 9月下旬~12月上旬
- 温暖地(四国・九州等): 10月中旬~1月中旬
花蕾が直径15~20cmになったら収穫しよう!
花蕾が、直径15~20cmになったら収穫のサインです。
ナイフで切りとって収穫します。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「カリフラワーの育て方!花蕾ができない原因と花蕾をしっかりつくる栽培のコツ」を紹介してきました。
花蕾を大きく育てるコツと防虫対策をシッカリとおこなえば、初心者のあなたでも立派で美味しいカリフラワーを作ることができますよ^^
【植え付け時期】
栽培地によってことなります。
<春まき>
- 寒冷地(東北等) : 2月中旬~3月中旬
- 中間地(関東等) : 10月下旬~2月下旬
- 温暖地(四国・九州等): 10月上旬~1月下旬
<夏まき>
- 寒冷地(東北等) : 5月中旬~6月中旬
- 中間地(関東等) : 6月中旬~7月下旬
- 温暖地(四国・九州等): 7月中旬~8月中旬
【土作り】
カリフラワーは水はけのよい場所をこのみます。
畝をたかめにしてつくりましょう。
【種まき】
育苗箱とポットの両方で種まきができます。
ポットにまいた場合は、間引きが必要です。
【植え付け】
本葉が5~6枚になったら畑へ植え付けます。
株間50cmで植え付けます。
【水やり】
土が乾いてきたら、水やりをします。
かならず、朝おこなってください。
【追肥・土寄せ】
追肥と土寄せは2回おこないます。
- 植え付け3週間後に追肥と土寄せを行う
- 花蕾が出来始めたら2回目を行う。
土寄せは、カリフラワーが倒れないためにおこないます。
【収穫】
栽培地によってかわります。
花蕾が、直径15~20cmになったら収穫のサインです。
<春まき>
- 寒冷地(東北等) : 6月上旬~7月中旬
- 中間地(関東等) : 5月上旬~6月中旬
- 温暖地(四国・九州等): 5月上旬~6月上旬
<夏まき>
- 寒冷地(東北等) : 9月中旬~11月下旬
- 中間地(関東等) : 9月下旬~12月上旬
- 温暖地(四国・九州等): 10月中旬~1月中旬