べと病の野菜被害対策！６つの防除方法や広範囲に防除効果のある農薬も紹介

葉の表面にところどころ黄色い斑点のようなものができて、葉の裏側に白いカビっぽいものができていることがあります。

それは、べと病（べとびょう）といって土から感染がひろがる感染力のつよい病気です。

そのまま対策をせず放置していると、葉が枯れて成長が悪くなり、次々と他の野菜へ病気が感染してしまいます。

しかし、ある６つの対策をおこなえば、べと病の被害にあわずに、初心者のあなたでも上手に美味しい野菜を作ることができますので、紹介していきますね。

そこで、べと病の野菜被害対策を

• 被害になりやすい野菜の種類
• 被害の特徴と様子
• 発生の時期と場所
• ６つの予防や対策方法とポイント

にわけて、説明していきたいと思います。

年間で約４０種類の野菜を作り、家庭菜園歴１２年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね＾＾

べと病の野菜被害の特徴

べと病が発生しやすい野菜

べと病の原因と伝染経路

べと病は、カビの一種である糸状菌が原因で発生します。

このカビは、土に卵胞子の状態で眠っていますが水分に触れることで発芽します。

そして、降雨や水滴の跳ね返りで野菜に付着し侵入します。

野菜の中で成長し、新しい病斑を作って更なる胞子をばらまきます。

春・梅雨・秋で気温が２０～２４℃と低く、湿気のおおいときに発生する傾向があります。

さらに、前回作った野菜が感染しているとその中で菌は生き続けるため、感染源になります。

そのため、病原菌の感染経路が土・空気・前作の野菜になると多くの野菜へ感染が広がります。

べと病の被害の特徴と様子

べと病に感染すると、次のような症状が現れます。

• 葉にぼんやりとした黄色の斑点ができる
• 病斑に白っぽいカビが生えてくる

べと病の特徴は、葉の表面がところどころ黄色くなって葉の裏に白いカビが生えてきます。

この病状が進むと、感染範囲がひろがり葉が乾燥して破れやすくなってしまいます。

色々な葉がべと病に感染してしまうと、野菜の成長に悪影響を及ぼします。

べと病の６つの対策・防除方法

べと病の対策には、６つの方法があります。

• 病気が発生しない環境づくりが大事。
• マルチを敷いて、雨の跳ね返りを防止。
• 被害がでた葉は焼却処分する。
• 収穫が終わった野菜も処分する。
• 連作せず、肥料は基準値にする。
• 農薬を使用する。

対策１．水はけが良くて、風通しの良い環境づくりを心がけましょう！

べと病の予防で、一番大事なのは病気が発生しにくい環境をつくることです。

そのためには、次の３つを心がけて畑づくりをおこないましょう。

• 土の水はけを良くすること
• 畝（うね）を高く作ること
• 密植や枝葉の盛りすぎを避けて風通しを良くすること

対策２．マルチをしいて、雨の跳ね返りから感染を防ごう！

べと病は、雨の跳ね返りによって野菜に付着して感染する場合があります。

マルチを敷くことで、跳ね返りを防止できますので予防策として実施しましょう。

対策３．被害がでた葉は、必ず焼却処分しましょう！

被害がでた葉は、見つけ次第つみとります。

そして、葉だけではなく落ち葉も含めてしっかりと焼却処分してください。

畑の片隅にまとめておいておくことが厳禁です。

別の野菜で被害が出てしまいます。

対策４．収穫がおわった後の株も除去して処分しよう！

べと病に感染した株は、どこまで菌が回っているか分かりません。

そのため、収穫が終わった株や根もしっかりと抜いて処分しましょう。

そのさい、畑に放置しないようにしてください。

そこから、べと病の胞子が発生する可能性があります。

対策５．連作は避けて、追肥も基準値を心がけましょう！

連作も、べと病が発生する要因の１つです。

連作可能かどうかを確認してから、野菜を植え付けましょう。

また、多肥もしくは肥料不足も発生要因の１つです。

資料や袋に書かれている基準の量を守って追肥しましょう。

対策６．べと病の防除には「ダコニール1000」が有効です。

この農薬は、広範囲の病気に防除効果をあらわす総合殺菌剤です。

そのほか、下記の農薬も有効です。

• サンボルドー
• ユニフォーム粒剤

まとめ

いかがでしたか？

今回は、「べと病の野菜被害対策！６つの防除方法や広範囲に防除効果のある農薬も紹介」を紹介してきました。

処置をおこたるとせっかく精魂込めてつくった野菜が、全滅してしまいます。