家庭菜園や畑にとって、テントウムシは害虫を食べてくれる有り難い虫です。
しかし、テントウムシがたくさん葉に集まって徐々に葉が食べられていくことはありませんか?
それは、テントウムシではなくて「テントウムシダマシ」といって野菜の害虫です。
そのまま対策をせず放置していると、葉が食べ尽くされてしまい野菜が枯れたり、せっかくみのった実も食べられてしまいます。
しかし、ある7つの対策をおこなえば、テントウムシダマシの被害にあわずに、初心者のあなたでも上手に美味しい野菜を作ることができますので、紹介していきますね。
そこで、テントウムシダマシの野菜被害対策を
- 被害になりやすい野菜の種類
- 被害の特徴と様子
- 発生の時期と場所
- 7つの予防や対策方法とポイント
にわけて、説明していきたいと思います。
年間で約40種類の野菜を作り、家庭菜園歴12年の知識と経験から、初心者のあなたでもわかりやすく説明していきますね^^
テントウムシダマシの野菜被害の特徴
テントウムシダマシが発生しやすい野菜
【テントウムシダマシが発生しやすい野菜の特徴】
ナス科の野菜
シシトウ・トウガラシ・ナス・ジャガイモ・ピーマン・パプリカ
テントウムシダマシは、5mmほどの虫です。
テントウムシに似ていますが、黒点の数がちがいます。
テントウムシの黒点は、2つとか7つですが、テントウムシダマシは28個も黒点があります。
テントウムシダマシの被害の特徴と様子
テントウムシダマシの被害の特徴は、葉がすべて食いつくされて実も食べられてしまうことです。
テントウムシダマシは、1匹で産む卵の数が多いため大量に発生すると手が付けられなくなります。
それが1つの野菜に取りついてしまうと、あっという間に食べ尽くされてしまい次の野菜へ移ります。
野菜が成長するために、葉は重要です。
葉が食べ尽くされてしまうと、成長もできなくなり枯れてしまいます。
テントウムシダマシが発生する時期や場所
テントウムシダマシは4~10月ごろに発生します。
テントウムシダマシは、成虫のまま越冬します。
春になると、まずジャガイモの新芽を食べながら葉の裏に産卵します。
孵化した幼虫は、成虫になるとすぐに葉の裏に産卵します。
これを繰り返して、数を増やしジャガイモの葉の食害を広げていきます。
春に植えたジャガイモが夏に収穫されると、近くにあるナス科のナスやシシトウ等を探して取りつきます。
最初の内は葉を食べますが、実が出来始めると、実も食べ始めますので更に被害が広がります。
テントウムシダマシの7つの対策方法
テントウムシダマシ対策には、7つの方法があります。
- ジャガイモの近くにナス科の野菜を植えない
- こまめに葉の裏をチェックする。
- 成虫は見つけ次第、素早く駆除。
- 木酢液を使ってよせつけない。
- 畑の周辺もキレイにする。
- 防虫ネットをトンネル掛けする。
- 農薬を使用する。
最も有効な対策は、テントウムシダマシの成虫を寄せ付けないことです。
ここで紹介する7つの対策で、野菜を守りましょう!
対策1.ジャガイモの近くに、ナス科の野菜を植えないようにしよう!
春から夏にかけて、テントウムシダマシはジャガイモの葉を食べます。
ジャガイモが収穫されると、近くにナス科の野菜を探して取りつきます。
最悪の場合、実もテントウムシダマシの被害にあいますので、ナス科は集中して植えないようにしましょう。
対策2.こまめに、葉の裏をチェックして見つけ次第駆除しよう!
テントウムシダマシは、葉の裏側に産卵します。
卵の状態が、1番駆除しやすいので見つけ次第対策しましょう。
見逃してしまうと、大量に発生してしまうので注意ぶかく調べてください。
対策3.成虫は見つけ次第、すぐに駆除しよう!
成虫が、葉にとりついていれば直ぐにわかります。
見つけ次第、駆除しましょう。
筆でちょっと触っただけでポトッと落ちますので、ペットボトルを途中で切った容器を使えば簡単に捕獲できます。
対策4.木酢液を使って防除しよう!
テントウムシダマシは、木酢液の匂いが大嫌いです。
木酢液を野菜に吹きかけておけば、テントウムシダマシは近寄りません。
元々、木酢液は木材を炭にするときに出てくる煙が液体化したものです。
木酢液は、園芸店やホームセンターで購入できます。
ただし、雨が降れば木酢液は流れてしまいます。
そのつど、野菜にふきかける必要があります。
対策5.畑の周りの雑草も除去しよう!
雑草地には、テントウムシダマシが好きな葉もあります。
畑の野菜にだけ注意していると、気が付けば周りに大量発生している場合もあります。
畑の中だけでなく、周りの雑草も除去してキレイにしましょう。
対策6.防虫ネットを使って被害を予防しよう!
防虫ネットをトンネル掛けして、テントウムシダマシの成虫を野菜にちかづけない様にします。
成虫が、葉の裏に産卵させないために有効な対処です。
種をまいた時や苗を植え付け時点で、すぐに設置しましょう。
このとき注意しなければいけないのが、ネットと地面にすき間をつくらないことです。
テントウムシダマシの成虫は、飛ぶだけでなく歩いても野菜に近づきます。
1番有効なのは、ネットの端を地面に埋めてしまうことです。
苗が防虫ネットにあたるようになったら、外してください。
対策7.農薬はベニカXネクストスプレーがおすすめ!
テントウムシダマシの駆除には「ベニカXネクストスプレー」が有効です。
この農薬は、殺虫殺菌スプレーで幅広い野菜に使用することができます。
そのほか、成虫に対しては下記の農薬も有効です。
- スミチオン乳剤
- アディオン乳剤
- サイアノックス乳剤
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「テントウムシダマシの野菜被害対策!7つの予防&駆除方法と効果的な農薬も紹介」を紹介してきました。
せっかく精魂込めてつくった野菜が、テントウムシダマシの被害にあうとガッカリします。
【テントウムシダマシの特徴】
4mmほどの虫です。
テントウムシとよく似ていますが、黒点の数が違います。
テントウムシダマシは28個の黒点があります。
【発生の時期】
テントウムシダマシは、4~10月に出没します。
成虫で越冬して、春と夏に産卵します。
1匹で産卵する数が多いため、一気に被害が広がります。
【被害にあう野菜】
ナス科の野菜が特に被害にあります。
【被害の特徴】
テントウムシダマシの被害には、次の2つの特徴があります。
- 葉が、食い荒らされてしまう。
- 実も、食べられてしまう。
【テントウムシダマシ対策】
テントウムシダマシ対策には、7つの方法があります。
- ジャガイモの近くにナス科の野菜を植えない
- こまめに葉の裏をチェックする。
- 成虫は見つけ次第、素早く駆除。
- 木酢液を使ってよせつけない。
- 畑の周辺もキレイにする。
- 防虫ネットをトンネル掛けする。
- 農薬を使用する。
【おススメの対策】
とにかく見つけ次第、駆除するのが最も効果的な対策です。
その他、種をまいた時か苗を植え付け時点で、防虫ネットをトンネル掛けして近寄らせないことです。